2月の新刊:人文学のレッスン——文学・芸術・歴史
2022年 1月 27日 コメントは受け付けていません。
人文学のレッスン
文学・芸術・歴史
小森謙一郎・戸塚学・北村紗衣(編)
判型:四六判並製
頁数:316頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-00605-8 C0010
装幀:滝澤和子
2月中旬頃発売!
人文学への招待
小説はどう読めばよい? シェイクスピア劇の異性装? フロイト先生の記憶違い?
人文学を代表する「文学」「芸術」「歴史」の3つのパートを具体的に学びながら、考える基礎が身につく12のレッスン。学びが広がる「読書案内」付。
《本書はこんな人におすすめです》
• 人文系の大学ではどんな勉強をしているの?
• 人文系の学部進学に興味があるけど……
• 人文学部で勉強してるけど、研究テーマをみつけたい
• 人文学の最新の授業をうけてみたい
【目次】
はじめに
第一部 ことばを読む
1 言葉の形を読む――横光利一『蠅』の形式と文体(戸塚 学)
2 日記と小説――ムージル「トンカ」にみる文学の射程(桂 元嗣)
3 ジャポニスムへの情熱――ゴンクールの『日記』に記された美術革命(福田美雪)
4 ラフカディオ・ハーンのアメリカにおける受容――新聞記事でたどる「読み」の系譜(リンジー・モリソン)
第二部 芸術の現場
5 もしも私が女なら――シェイクスピア劇と舞台芸術の異性装(北村紗衣)
6 女性史美術館へようこそ――展示という語りと語り直し(小森真樹)
7 日本のアマチュア演劇の多様な世界(片山幹生)
8 舞台の上のシンデレラ――ロッシーニ、パヴェージ、イズアール(嶋内博愛)
第三部 描かれる歴史
9 その変化をもたらす知はだれのものか――中世の「日本図」と文字資料をあわせ読む(高橋一樹)
10 人類の至宝!?――中国ムスリムの「ハン・キターブ」(黒岩 高)
11 子どもたちが記憶する第一次世界大戦――北フランスの占領とその後(舘 葉月)
12 歴史と記憶違い――フロイトの場合(小森謙一郎)
おわりに
質問箱――Q&A
謝辞
【編者について】
小森謙一郎(こもりけんいちろう)
武蔵大学人文学部教授(ヨーロッパ思想史)。著書に、『アーレント 最後の言葉』(講談社選書メチエ、2017年)、『デリダの政治経済学』(御茶の水書房、2004年)、訳書に、イェルシャルミ『フロイトのモーセ』(岩波書店、2014年)などがある。
戸塚 学(とつかまなぶ)
武蔵大学人文学部准教授(日本近現代文学)。編著に、『世界文学アンソロジー』(共編、三省堂、2019年)などがある。
北村紗衣(きたむらさえ)
武蔵大学人文学部准教授(英文学)。著書に、『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』(白水社、2018年)、『批評の教室』(筑摩書房、2021年)などがある。
【関連書】
人形の文化史——ヨーロッパの諸相から/香川檀(編)/3000円