4月の新刊:わが人生の小説《フィクションの楽しみ》

2022年 4月 8日 コメントは受け付けていません。

わが人生の小説_カバーわが人生の小説
《フィクションの楽しみ》
レオナルド・パドゥーラ(著)
久野量一(訳)

判型:四六判上製
頁数:496頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0635-5 C0097
装幀:宗利淳一
4月下旬頃発売!

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交差する過去と現在、キューバ独立にまつわる物語――
故国キューバから追い出された文学研究者のフェルナンド・テリーは、19世紀の詩人ホセ・マリア・エレディアの「回想録」にまつわる情報を得る。一時帰国したハバナで「回想録」の手がかりを探すフェルナンドは旧友たちと再会し、自分を亡命に追い込んだ裏切り者の存在を見つけようとするだが……。キューバ独立運動にまつわる事件をミステリー仕立てに描き出す傑作長編。



著者について
レオナルド・パドゥーラ(Leonardo Padura)
1955年、キューバのマンティーリャ生まれ。ハバナ大学で文学を専攻、文学雑誌や新聞の編集に携わり、1990年から探偵小説の執筆に取り組む。〈マリオ・コンデ警部〉のシリーズによってキューバ国内で名を知られ、シリーズ第3作『仮面』(1995年)でカフェ・ヒホン賞を受賞。以後、スペインの出版社から長編小説の刊行を続けている。『犬を愛した男』(2011年。邦訳、水声社、2019年)はスペイン語圏全体で大ヒット作となった。2015年にアストゥリアス王女賞受賞。現在もマンティーリャで執筆活動を続けており、歴史小説『異端者』(2013年)、『透明な時間』(2018年)などで好評を博し続けている。

訳者について
久野量一(くのりょういち)
1967年、東京生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術)。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専攻はラテンアメリカ文学。主な著書に、『島の「重さ」をめぐって――キューバの文学を読む』(松籟社、2018年)、主な訳書に、フェルナンド・バジェホ『崖っぷち』(松籟社、2011年)、ロベルト・ボラーニョ『2666』(共訳、白水社、2012年)、カルラ・スアレス『ハバナ零年』(共和国、2019年)などがある。

関連書
《レオナルド・パドゥーラの本》
犬を愛した男/寺尾隆吉訳/4000円+税

テラ・ノストラ/カルロス・フエンテス 本田誠二訳/6000円+税
石蹴り遊び/フリオ・コルタサル 土岐恒二訳/4000円+税
エクエ・ヤンバ・オー/アレホ・カルペンティエール 平田渡訳/2500円+税
犬売ります/フアン・パブロ・ビジャロボス 平田渡/3000円+税
モレルの発明/アドルフォ=ビオイ・カサーレス 清水徹・牛島信明訳/2000円+税
古書収集家/グスタボ・ファベロン=パトリアウ 高野雅司訳/2800円+税


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