6月の新刊:クリスチャンにささやく——現代アート論集《水声文庫》
2022年 6月 3日 コメントは受け付けていません。
クリスチャンにささやく
現代アート論集
《水声文庫》
小林康夫(著)
判型:四六判上製
頁数:200頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0640-9 C0070
装幀:宗利淳一
6月上旬頃発売!
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《クリスチャン、きみが誰だか、ぼくは識らない。》
ささやくように、語りかけるように……
「2人称のクリティーク」というスタイルによって〈美〉と〈倫理〉を激しく問い、現代アートを縦横無尽に論じた、破格の美術批評。
【本書で取り上げるアーティスト】
クリスチャン・ボルタンスキー/山口小夜子/森村泰昌/ミケル・バルセロ/木下晋/辻けい/スタジオ・アッズーロ/横尾忠則/吉増剛造/荒川修作/イッセイ・ミヤケ/日高理恵子/黒田アキほか
【目次】
創造的な差異へ――痛みを通して差を超える
Ⅰ 時間の夜を通って
クリスチャンにささやく――インファンスの可能な/不可能な儀礼
なつかしき小夜、咲きこぼれる赤
ギ・装置Mの降フオリーナイト誕祭――森村泰昌のために
生命を荘厳する〈最初の画家〉
閉じた眼も見ており、開いた眼もまた盲目に浸されている
流れ行く身体
《タンブーリ》、夢の共有の装置
間奏 Y字路、どの道を行く?
暗いトンネルを抜けて、あなたは、いま……――FLASH、鏡、オーロラあるいは名、呼びかけ、叫び
Ⅱ 空間を横切って、宇宙への歩行
追走・Inochi の地形を横切って
FORGET ANY PINK ! ――詩的に(and / or)日付・建築的に……
あなたは、ほんの少しだけだが、天使的になる……
木蓮の樹の下で――〈不可能な距離にさわるように〉
Cosmogarden へようこそ――「空白の愛」、あるいは「飛翔するCity」
青の祈り、どこまでも限りなく……
〈見ること〉の冒険、激しく、終りなく……
【著者について】
小林康夫(こばやしやすお)
1950年、東京都に生まれる。東京大学名誉教授。哲学者。主な著書には、『不可能なものへの権利』(書肆風の薔薇/水声社、1988年)、『表象の光学』(未来社、2020年)、『絵画の冒険』(東京大学出版会、2016年)、『宮川淳とともに』(共著、水声社、2021年)、主な訳書には、ジャン゠フランソワ・リオタール『ポスト・モダンの条件』(水声社、1989年)、共編著には、『知の技法』(東京大学出版会、1994年)などがある。
【関連書】
存在の冒険――ボードレールの詩学/小林康夫/2800円+税
思考の天球/小林康夫/2000円+税
幽霊の真理――絶対自由に向かうために/荒川修作+小林康夫/3000円+税