3月の新刊:《シュルレアリスムの25時》第6回配本
2011年 3月 4日 コメントは受け付けていません。
ルネ・クルヴェル ちりぢりの生
四六判上製296頁/定価3000円+税ISBN 978-4-89176-767-9 C0398 2011年3月10日頃発売
知られざる天才作家の肖像
——困難な生の告白=偽装。
小説『バビロン』の第1章「ナイフ氏、フォーク嬢」収録!
クルヴェルは震える存在だった
………………フィリップ・スーポー
典型的なプチ・ブル、同性愛者、結核患者、コミュニスト……
矛盾に満ちた生を駆け抜けた異端のシュルレアリストにして
絶対的自由を渇望する生粋のロマンティスト。
かつての仲間とも決別したその激烈な生涯と作品を、
さまざまな角度から「弁証法」的に照射する。
*
すでにご覧になった方も多いと思いますが、いま、東京六本木の国立新美術館では、
《シュルレアリスム展——パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による》を
好評開催中です(詳細はこちら→*)。
エルンスト、キリコ、ダリ、デュシャンといった著名なアーティストはもちろん、
この《シュルレアリスムの25時》シリーズが日本ではじめて紹介した
『ヴィクトル・ブローネル』(齊藤哲也著、図版多数!)
『クロード・カーアン』(永井敦子著、貴重なテクスト多数!)
『ジョゼフ・シマ』(谷口亜沙子著、図版多数!)
をはじめ本邦初公開となる画家・写真家の作品にも照明があてられています。
会期は5月9日(月)まで。これまで写真版でしか観たことのなかった作品の
実物を目にすることができるこのチャンス、ぜひともお見逃しなく!
《さらに》
なお、小社ではこの春、シュルレアリスムの基礎から応用までが
手にとるようにわかる入門書『零度のシュルレアリスム』(齊藤哲也著、3月末
刊行予定)、そして2人の先鋭なる研究者がシュルレアリスム美術を論じ尽くす
『シュルレアリスム美術をどう語るか?(仮)』(林道郎×鈴木雅雄共著)を
順次刊行する予定です。お手許に届くまで、もうすこしお待ちください!