10月の新刊:余白とフレーム——私の美術ノート
2022年 10月 7日 コメントは受け付けていません。
余白とフレーム
私の美術ノート
今井祝雄(著)
判型:A5判上製
頁数:184頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0672-0 C0070
装幀:宗利淳一
10月下旬頃発売!
<具体>から半世紀の軌跡。<具体>のDNA
「空間」と「時間」を自在に往還し、造形、写真、ビデオ、サウンドと多岐にわたる作品を制作し続ける美術家が、インタビューに答え、図録、ウェブサイトに書きとめた美術ノート。
【目次】
はじめに
I 〈具体〉的な話
1 〈具体〉のDNA
2 クラゲのオバケ
3 都市大阪の感性−〈具体〉とその後
II うつしうつされる
1 白のイヴェント×映像
2 再生、再現、再展示
3 タイムコレクション
4 行為する映像
5 ピザタイム
6 方形の時間
7 時間の衣裳/壁男
8 未完の《デイリーポートレイト》
9 表現としての映像配信
III 余白とフレーム
1 白について
2 皮膜のうちそと
3 余白の起源
4 フレーム・イン
5 スクエアのなかで
IV 分身の術
1 分身の術
2 十六片のかけら
3 えべっさん
V 文字模似言葉
1 「もじもじことのは」口上
2 レターストーン
3 紙一段活用
4 なくなりそうなことば
5 読めない記述の集積
VI おとのはディスタンス
1 二つの音、二つの作品
2 踊る心/考える耳
3 おとのはディスタンス
4 音のケルン
5 おとだま
あとがき
図版一覧
【著者について】
今井祝雄(いまい・のりお)
1946年大阪市生まれ。美術家。大阪市立工芸高校在学中から吉原治良に師事し、具体美術協会に参加。1966年、第10回シェル美術賞受賞。以来内外の展覧会に出品多数。1970年代から写真やビデオ、サウンドによる作品も制作。1979年より毎日の自写像《デイリーポートレイト》を継続。主な著書に『白からはじまる――私の美術ノート』(ブレーンセンター、2001)、『未完のモニュメント――まちのアートは誰のもの?』(樹花舎、2004)、『タイムコレクション』(水声社、2015)などがある。
【関連書】
タイムコレクション/今井祝雄/3200円+税