11月の新刊:有限存在と永遠存在(改訳決定版)
2022年 11月 8日 コメントは受け付けていません。
有限存在と永遠存在[改訳決定版]
存在の意味への登攀の試み
エーディト・シュタイン(著)
道躰章弘(訳)
判型:A5判上製
頁数:608頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0682-9 C0010
装幀:西山孝司
11月中旬発売!
全存在の知解性の根源へ――
有限の諸原因をめぐる数多の知識を足場にして、永遠無限の存在としての〈神〉という山頂を目指す、フッサールの高弟にしてカルメル会修道女、エーディト・シュタインの哲学の到達点。
旧版の翻訳を一部改善した改訳決定版。
【目次】
序
第一章 緒論――存在の問題
第二章 存在様態としての現実態と可能態
第三章 本質性的存在と現実的存在
第四章 本質、実体――形相と質料
第五章 存在者としての存在者(超越性)
第六章 存在の意味
第七章 創造における三位一体の模像
第八章 個別存在の意味と基礎付け
[補説]
Ⅰ マルティン・ハイデガーの実存哲学
Ⅱ 霊魂の城
註
引用文献
人名索引
事項索引
訳者あとがき
【著者について】
エーディト・シュタイン(Edith Stein)
1891年、ブレスラウ(現ポーランド領ヴロツワフ)生まれ。カルメル会修道女、哲学者。1942年、アウシュヴィツ=ビルケナウ収容所のガス室にて殉教。主な著書に、本書『有限存在と永遠存在』の他、『国家研究』(邦訳=水声社、1997年)などがある。
【訳者について】
道躰章弘(どうたいあきひろ)
1947年、熊本県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科仏文専攻博士課程単位取得退学。元・東北福祉大学教授。主な著書に、『ニーチェ・コントラ・ボードレール』(水声社、1994年)、『創造と情報――現代形而上学叙説』(水声社、2009年)、主な訳書に、ピエール゠ジャン・ジューヴ『ボードレールの墓』(せりか書房、1976年)、エーディト・シュタイン『国家研究』(1997年)、『有限存在と永遠存在――存在の意味への登攀の試み』(2019年)、クロード・トレスモンタン『現代科学にもとづく形而上学――今日、神の実在の問題はいかに提出されるか』(2003年)、『ヘブライ人キリスト――福音書はいかにして成立したか』(2013年、以上いずれも水声社)などがある。
【関連書】
聖エーディト・シュタインの永遠哲学——存在の意味を求めて 道躰章弘/4000円+税
*
国家研究 エーディト・シュタイン/道躰章弘訳/3000円+税
現代科学にもとづく形而上学――今日、神の実在の問題はいかに提出されるか クロード・トレスモンタン/道躰章弘訳/6000円+税
ヘブライ人キリスト クロード・トレスモンタン/道躰章弘訳/5000円+税
創造と情報――現代形而上学叙説 道躰章弘/6000円+税
ニーチェ・コントラ・ボードレール 道躰章弘/2500円+税