11月の新刊:評伝ジャック・ヴァシェ
2022年 11月 15日 コメントは受け付けていません。
評伝ジャック・ヴァシェ
後藤美和子(著)
判型:A5判上製
頁数:457頁
定価:6500円+税
ISBN:978-4-8010-0683-6 C0098
装幀:宗利淳一
11月下旬頃発売!
伝説的人物の全貌
黒いユーモアの体現者、戦場から謎めいた手紙を送り、作品を残さずして早世した伝説のシュルレアリスト――しかし、それはブルトンによって偶像化された姿だった。故郷ナントでの文学活動、苛酷な従軍生活、死の真相……様々な記録や証言、発見された手紙や草稿をもとに、知られざる生涯を克明に辿る。
【目次】
プロローグ
第1部 ジャック・ヴァシェとサールたち
第1章 ラ・グランディー王国の王(1895-1912年)
第2章 1913年のアナーキー(1913年)
第3章 サールたちの大饗宴(1914年)
第2部 戦争の手紙の始まり
第1章 榴弾兵ヴァシェ(1915年)
第2章 通訳ヴァシェ(1916年)
第3部 長引く戦争
第1章 h抜きのユーモア(1917年‐ 1)
第2章 拳銃を手に(1917年‐ 2)
第4部 終結へ
第1章 アポリネールを倒せ(1917年‐ 3)
第2章 再会を期して(1918年)
第3章 1月6日、ホテル・ド・フランスにて(1919年‐ 1)
第5部 ヴァシェの再発見
第1章 偶然の生と死(1919年‐ 2)
第2章 ブルトンなしに、ヴァシェは何者であり得たか?(1970年―)
【付録】ヴァシェ短篇小説選
註
ジャック・ヴァシェ略年譜
書誌
あとがき
【著者について】
後藤美和子(ごとうみわこ)
1964年、埼玉県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、早稲田大学非常勤講師。専攻、20世紀フランス文学。主な著書に、『極地』(詩集、書肆山田、2003年)、訳書に、フランソワ・ビュオ『トリスタン・ツァラ伝』(共訳、思潮社、2013年)、『ダダ・シュルレアリスム新訳詩集』(共編訳、思潮社、2016年)、ルネ・ドゥペストル『ハイチ女へのハレルヤ』(共訳、水声社、2018年)、『ケベック詩選集』(共編訳、彩流社、2019年)などがある。
【関連書】
崇高点/ジョルジュ・セバッグ/3000円+税
シュルレアリスム、あるいは作動するエニグマ/ジャクリーヌ・シェニウー=ジャンドロン/5000円+税
シュルレアリスムへの旅/野村喜和夫/3000円+税