11月の新刊:金融人類学への誘い――トレーダーたちの日本と夢の終わり《人類学の転回》
2022年 11月 15日 コメントは受け付けていません。
金融人類学への誘い
トレーダーたちの日本と夢の終わり
《人類学の転回》
宮崎広和(著)
木村周平+深田淳太郎+早川真悠+高野さやか(訳)
判型:四六判上製
頁数:300頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0673-7 C0010
装幀:宗利淳一
11月下旬発売!
《信じること》と《疑うこと》の狭間で
裁定取引とはなにか? 日本の証券トレーダーたちの思考と実践から、「終わり」の感受性に迫る。
アービトラージに夢を託し、その終焉に自らの人生を重ねる金融トレーダーと人類学者との邂逅が生み出した最高峰のモノグラフ。
――岩井克人
【目次】
日本語版への序文
金融人類学への序章
第1章 シェイクスピアのアービトラージ
第2章 アービトラージと投機のあいだ
第3章 学習の限界での取引
第4章 夢の経済
第5章 最後の夢
第6章 アービトラージから贈与へ
註
参考文献
訳者あとがき
【著者について】
宮崎広和(みやざきひろかず)
1967年、東京都に生まれる。人類学者。1998年、オーストラリア国立大学にて人類学博士号を取得。現在、ノースウエスタン大学教授。主な著書に、The Method of Hope: Anthropology, Philosophy, and Fijian Knowledge(Stanford University Press, 2004 /邦訳、以文社、2009年)、The Economy of Hope(Co-edited, University of Pennsylvania Press, 2017)などがある。
【訳者について】
木村周平(きむらしゅうへい)
東京大学大学院総合文化研究科博士課程中途退学。博士(学術)。現在、筑波大学准教授。専攻は、文化人類学、災害研究。主な著書に、『震災の公共人類学――揺れとともに生きるトルコの人びと』(世界思想社、2013年)がある。
深田淳太郎(ふかだじゅんたろう)
一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会
学)。現在、三重大学准教授。専攻は、経済人類学。主な著書に、『会計学と人類学のトランスフォーマティブ研究』(共著、清水弘文堂書房、2021年)がある。
早川真悠(はやかわまゆ)
大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士(人間科学)。現在、国
立民族学博物館学術資源研究開発センター外来研究員。専攻は、経済人類学。主な著書に、『ハイパー・インフレの人類学――ジンバブエ「危機」下の多元的貨幣経済』(人文書院、2015年)がある。
高野さやか(たかのさやか)
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、中央大学准教授。専攻は、法人類学。主な著書に、『ポスト・スハルト期インドネシアの法と社会――裁くことと裁かないことの民族誌』(三元社、2015年)がある。
【関連書】
経済人類学――人間の経済に向けて/クリス・ハン+キース・ハート/2800円+税
法が作られているとき――近代行政裁判の人類学的考察/ブルーノ・ラトゥール/4500円+税