12月の新刊:モートン・フェルドマン――〈抽象的な音〉の冒険《水声文庫》

2022年 12月 5日 コメントは受け付けていません。

モートン・フェルドマン書影モートン・フェルドマン
〈抽象的な音〉の冒険
《水声文庫》
高橋智子(著)

判型:四六判上製
頁数:356頁
定価:3800円+税
ISBN:978-4-8010-0692-8 C0073
装幀:宗利淳一
12月下旬頃発売!

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《彼は作曲家の責任をつくることから受け入れることへと変えた。》(ジョン・ケージ)
〈沈黙〉を超えて〈静寂〉へ――
図形楽譜の発明者にして、演奏時間4時間を超える長大な楽曲を書いた作曲家、ニューヨーク・スクールの中心人物にしてベケットやロスコとも協働したモートン・フェルドマンとは何者だったのか。
同時代の作曲家や抽象表現主義の画家たちとの交流を通じて、変転するその全貌を描き出す。ケージと並ぶ現代音楽の最重要人物、待望のモノグラフ!



目次

はじめに

第1章 完全に抽象的な音の冒険――1950年代の図形楽譜
第2章 「音それ自体」の探究――1960年代の自由な持続の記譜法
第3章 カテゴリーの間――1970年代前半の例外的な音楽
第4章 歪んだシンメトリー――晩年の長大な音楽

終わりに――音楽は芸術の形式なのか?


参考文献

あとがき

著者について
高橋智子(たかはしともこ)
1978年仙台市に生まれる。沖縄県立芸術大学中退。東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。博士(音楽学)。専門はアメリカ実験音楽。主な著書には、『イーノ入
門』(共著、P-VINE、2022年)、翻訳には、フィリップ・グラス『音楽のない言葉』(監訳、ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス、2016年)などがある。

関連書
サイレンス/ジョン・ケージ/柿沼敏江訳/4000円+税
ジョン・ケージ伝――新たな挑戦の軌跡/ケネス・シルヴァーマン/柿沼敏江訳/5800円+税
実験音楽――ケージとその後/マイケル・ナウマン/椎名亮輔訳/3000円+税

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