12月の新刊:絵本で読みとくSDGs
2022年 12月 14日 コメントは受け付けていません。
絵本で読みとくSDGs
中川素子+浅野由子(編)
判型:A5判上製
頁数:225頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0689-8 C0095
装幀:佐藤博一+曾子安
12月下旬発売!
わたしたちは、地球を救うチャンスを与えられた最後の世代になるかもしれません
今を生きるわたしたちが、未来を生きる子どもたちにかけがえのない地球を残すためにできることは何だろうか。絵本研究、文学研究、美術、デザインなど多角的な視点から、絵本を通してSDGSを読みとき、子どもから大人までともに「17の達成目標」について考え、それを実行していくためのヒントを探る。
巻末にはSDGsと関連する118冊の絵本リストあり。
【目次】
まえがき 中川素子
目標1 貧困をなくそう/矢野智司
目標2 飢餓をゼロに/水島尚喜
目標3 すべての人に健康と福祉を/今田由香
目標4 質の高い教育をみんなに/永田佳之
目標5 ジェンダー平等を実現しよう/宮崎詞美
目標6 安全な水とトイレを世界中に/齋藤正人
目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに/和田直人
目標8 働きがいも経済成長も/佐藤博一
目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう/佐藤博一
目標10 人や国の不平等をなくそう/前田君江
目標11 住み続けられるまちづくりを/鈴木穂波
目標12 つくる責任 つかう責任/大島丈志
目標13 気候変動に具体的な対策を/浅野由子
目標14 海の豊かさを守ろう/和田直人・大島丈志
目標15 陸の豊かさも守ろう/大島丈志・和田直人
目標16 平和と公正をすべての人に/中川素子
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう/甲斐聖子・井上征剛
SDGs絵本リスト 前田君江
【編者・執筆者について】
中川素子(なかがわもとこ)
1942年、東京都に生まれる。東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。文教大学名誉教授。主な著書に、『本の美術誌――聖書からマルチメディアまで』(工作舎、1995年)、『モナリザは妊娠中?――出産の美術誌』(平凡社、2007年)、『スクール・アート――現代美術が開示する学校、教育、社会』(水声社、2012年)などがある。
浅野由子(あさのよしこ)
1975年、神奈川県に生まれる。日本女子大学大学院人間生活学研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。現在、日本女子大学児童学科専任講師。専攻、保育学、環境教育学。主な著書に、『親が参画する保育をつくる――国際比較調査を踏まえて』(共著、勁草書房、2014年)、論文に「スウェーデンにおける幼児期のSDGs実践――就学前学校の保育・教育活動から」(『研究の動向 47』、2020年)などがある。
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矢野智司(やのさとじ)
1954年、兵庫県に生まれる。京都大学大学院教育学研究科博士課程中退。博士(教育学)。京都大学名誉教授。現在、佛教大学教授。主な著書に、『動物絵本をめぐる冒険――動物・人間学のレッスン』(勁草書房、2002年)、『贈与と交換の教育学――漱石、賢治と純粋贈与のレッスン』(東京大学出版会、2008年)、『歓待と戦争の教育学――国民教育と世界市民の形成』(東京大学出版会、2019年)などがある。
水島尚喜(みずしまなおき)
1957年、富山県に生まれる。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。専攻、造形美術教育学。現在、聖心女子大学現代教養学部教授、絵本学会理事。主な著書に『新版 造形教育実践全集』(編著、日本教育図書センター、2002年)、『絵本学講座3 絵本と社会』(共著、朝倉書店、2015年)、訳書にE・W・アイスナー『美術教育と子どもの知的発達』(共訳、黎明書房、1986年)などがある。
今田由香(いまだゆか)
福島県に生まれる。日本女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修了。博士(学術)。現在、日本女子大学家政学部児童学科准教授。専攻、絵本学。主な著書に、『絵本で読みとく宮沢賢治』(共著、水声社、2013年)、『絵本ものがたりFIND』(共編著、朝倉書店、2016年)『トミ・ウンゲラーと絵本――その人生と作品』(玉川大学出版部、2018年)などがある。
永田佳之(ながたよしゆき)
1962年、長野県に生まれる。国際基督教大学大学院博士課程修了。博士(教育学)。現在、聖心女子大学現代教養学部教授。専攻、国際理解教育、ESD。主な著書に、『気候変動の時代を生きる――持続可能な未来へ導く教育フロンティア』(編著、山川出版社、2019年)、『変容する世界と日本のオルタナティブ教育――生を優先する多様性の方へ』(編著、世織書房、2019年)などがある。
宮崎詞美(みやざきことみ)
北海道に生まれる。京都市立芸術大学大学院美術研究科後期博士課程修了。博士(美術)。現在、横浜美術大学美術デザイン学科教授、絵本学会理事。専攻、絵本、視覚情報デザイン。2005年、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入賞。主な著書に『あめのふるひ』(共著、フレーベル館、2006年)、『手作り絵本SMILE――創る喜びと広がるコミュニケーション』(共著、朝倉書店、2017年)などがある。
齋藤正人(さいとうまさと)
1978年、茨城県に生まれる。多摩美術大学大学院修士課程修了。現在、岐阜聖徳学園大学短期大学部専任講師。専攻、幼児教育、立体造形。主な著書に、『保育者をめざす 楽しい造形表現』(圭文社、2018年)などがある。ほかに造形ワークショップの実施、瀬戸内国際芸術祭(2013年、2016年)への参加などアート活動を行っている。
和田直人(わだなおと)
1962年、神奈川県に生まれる。筑波大学大学院芸術研究科修士課程修了。現在、日本女子大学教授。専攻、構成学(基礎造形学)。主な著書に、『アートとデザインの構成学 ―― 現代造形の科学』(共著、朝倉書店、2011年)、『手作り絵本SMILE ―― 創る喜びと広がるコミュニケーション』(編著、朝倉書店、2017年)、『別冊太陽 絵本で学ぶSDGs』(共著、平凡社、2022年)などがある。
佐藤博一(さとうひろかず)
1962年、大阪府に生まれる。京都工芸繊維大学大学院芸術研究科修士課程修了。現在、京都芸術大学教授。専攻、視覚設計学。主な著書に、『情報社会とコミュニケーション(情報デザインシリーズ5)』(共著、角川書店、2000年)、『絵本の事典』(共編著、朝倉書店、2011年)、訳書に『グラフィック・デザイン全史』(共訳、淡交社、1996年)などがある。
前田君江(まえだきみえ)
1972年、長野県に生まれる。東京外国語大学大学院修了。博士(学術)。現在、東京大学教養学部非常勤講師、「ゆぎ書房」代表。専攻、ペルシア文学、絵本研究、国際理解教育。主な著書に、『現代イラン詩集』(共著・共訳、土曜美術社出版販売、2008年)、『イードのおくりもの』(光村教育図書、2017年)、論文に「難民絵本の特徴と教材としての可能性」(共著、『絵本学』22号、2020年)などがある。
鈴木穂波(すずきほなみ)
1973年、大阪府に生まれる。梅花女子大学大学院文学研究科児童文学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。現在、大阪大谷大学教育学部准教授。専攻、絵本学、児童文学。主な著書に、『学校図書館発 絵本ガイドブック』(共著、翰林書房、2004年)、『絵本をよむこと――「絵本学」入門』(翰林書房、2012年)などがある。
大島丈志(おおしまたけし)
1973年、東京都に生まれる。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、文教大学教育学部教授。専攻、日本近現代文学。主な著書に、『宮沢賢治の農業と文学』(蒼丘書林、2013年)、『絵本で読みとく宮沢賢治』(共編著、水声社、2013年)、『日本近代知識人が見た北京』(共著、三恵社、2020年)などがある。
甲斐聖子(かいせいこ)
新潟県に生まれる。日本女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修了。現在、日本女子大学家政学部児童学科助教。専攻、アニメーション、絵本研究。主な著書に『女と絵本と男』(共著、翰林書房、2009年)、『保育で大活躍! 絵本から広がるあそび大集合』(共著、ナツメ書房、2014年)、『絵本ものがたりFIND』(共著、朝倉書店、2016年)などがある。
井上征剛(いのうえせいごう)
1974年、広島県に生まれる。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。現在、山梨英和大学教授。専攻、児童文学、音楽史。論文に「アレクサンダー・ツェムリンスキーの《夢見るゲルゲ》――現実ともうひとつの世界をめぐる歌劇」(博士論文、2012年)、 「前衛音楽としての「カナリア・オペラ」と英国社会――ロフティング『ドリトル先生のキャラバン』の音楽史的検証から見えてくるもの」(『児童文学研究(50)』、2018年)などがある。
【関連書】
絵本で読みとく宮沢賢治/中川素子+大島丈志 編/3500円+税
スクール・アート――現代美術が開示する学校、教育、社会/中川素子/2800円+税
ブック・アートの世界――絵本からインスタレーションまで/中川素子+坂本滿 編/3000円+税