12月の新刊:曲がった鋤《ブラジル現代文学コレクション》

2022年 12月 23日 コメントは受け付けていません。

書影_曲がった鋤曲がった鋤
《ブラジル現代文学コレクション》
イタマール・ヴィエイラ・ジュニオール(編)
武田千香+江口佳子(訳)

判型:四六判上製
頁数:322頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0684-3 C0397
装幀:宗利淳一
12月下旬発売!

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《キロンボーラ》の記憶と闘争
ブラジル独立200年!

20世紀後半、奴隷制が色濃く残るバイーア州奥地のアグア・ネグラ農場、この地で暮らすふたりの幼い姉妹は、祖母が隠しているナイフを見つけ、舌にあてがって……

言語の喪失、奴隷制の負の遺産、血に塗れたナイフ、すべてを知る精霊……現代のアフロ・ブラジル作家が描きだす《傷跡》の物語。



著者について
イタマール・ヴィエイラ・ジュニオール(Itamar Vieira Junior)  
1979年、ブラジルのバイーア州都サルヴァドール生まれ。バイーア連邦大学にてアフリカ民族学で博士号を取得。国立植民農地改革院での勤務経験をもとに小説『曲がった鋤』を執筆し、2018年にポルトガルのレヤ賞を受賞し、同年に出版。ブラジルでは2019年に刊行され、ジャブチ賞とオセアーノ賞を受賞。そのほか短編集『日々』(2018)、『死刑執行人の祈り』(2017)がある。

訳者について
武田千香(たけだちか)
1962年、神奈川県に生まれる。現在、東京外国語大学大学院教授。専攻、ブラジル文学・文化。主な著書に、『千鳥足の弁証法』(東京外国語大学出版会、2013年)、『ブラジル人の処世術』(平凡社、2014年)、主な訳書に、マシャード・ジ・アシス『ドン・カズムッホ』(光文社、2014年)、ミウトン・ハトゥン『エルドラードの孤児』(2017年)、ズウミーラ・ヒベイロ・タヴァーリス『家宝』(2017年、ともに水声社)などがある。
江口佳子(えぐちよしこ)
1968年、千葉県に生まれる。東京外国語大学地域文化研究科博士後期課程満 期退学。文学修士。現在、常葉大学外国語学部准教授。専攻=ブラジル文学。訳書に、フーベン・フォンセッカ 『あけましておめでとう』(2018年)、リジア・ファグンジス・テーリス『三人の女たち』(2022年、ともに水声社)がある。

関連書
《ブラジル現代文学コレクション》

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