2月の新刊:リベラルアーツと自然科学

2023年 2月 2日 コメントは受け付けていません。

書影_リベラアルアーツと自然科学リベラルアーツと自然科学
石井洋二郎(編)

判型:四六判並製
頁数:271頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-00697-3 C0010
装幀:滝澤和子
2月中旬頃発売!


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科学教育の未来を問う

「専門性のタコツボ」を越えて、
「他分野へのリスペクト」を涵養する――

理系の学問を学ぶうえで必要なリベラルアーツとはなにか? 第一線で活躍する専門家3名によるシンポジウムに加え、識者8名による論考から理系のためのリベラルアーツを考える。好評の「創造的リベラルアーツ」第3弾。



目次

はじめに(石井洋二郎)


【シンポジウム】リベラルアーツと自然科学
大栗博司
長谷川眞理子
下條信輔
佐々木閑(コメンテーター)
石井洋二郎(司会)


リベラルアーツと自然科学(村上陽一郎)
科学の時間・人間の時間(坂井修一)
思考の型とは何か(藤垣裕子)
なぜフランスの理系エリートには一般教養が必要なのか?(坂本尚志)
大学院生と考える「人間の幸福と科学技術」(鈴木順子)
「役に立つ」ということの意味(佐々木閑)
科学者だから語れること(辻篤子)
批判的思考と懐疑主義(長谷川眞理子)

あとがき(石井洋二郎)

編者について
石井洋二郎(いしいようじろう) 中部大学特任教授・東京大学名誉教授(フランス文学・思想)。著書に、『ロートレアモン 越境と創造』(筑摩書房、2009年、芸術選奨文部科学大臣賞)、編著に、『21世紀のリベラルアーツ』(2020年)、『リベラルアーツと外国語』(2022年、以上水声社)、訳書に、ブルデュー『ディスタンクシオン』(藤原書店、1991年、渋沢・クローデル賞)などがある。

執筆者について
大栗博司(おおぐりひろし) カリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構機構長、アスペン物理学センター理事長(素粒子論)。著書に、『大栗先生の超弦理論入門』(講談社ブルーバックス、2013年)、『重力とは何か』(幻冬社新書、2015年)など。
長谷川眞理子(はせがわまりこ) 総合研究大学院大学学長(行動生態学、自然人類学)。著書に、『進化とはなんだろうか』(岩波書店、1999年)、『私が進化生物学者になった理由』(岩波書店、2021年)など。
下條信輔(しもじょうしんすけ) カリフォルニア工科大学教授(知覚心理学、認知神経科学)。著書に、『サブリミナル・マインド』(中公新書、1996年)、『潜在認知の次元』(有斐閣、2019年)など。
佐々木閑(ささきしずか) 花園大学特任教授(インド仏教史)。著書に、『真理の探究』(大栗博司との共著、幻冬社新書、2016年)、『仏教の本性』(NHK出版新書、2021年)など。
村上陽一郎(むらかみよういちろう) 東京大学名誉教授(科学史)。著書に、『科学の現代を問う』(講談社現代新書、2013年)、『死ねない時代の哲学』(文春新書、2020年)など。
坂井修一(さかいしゅういち) 歌人・東京大学副学長・附属図書館長・大学院教授(情報理工学)。著書に、『サイバー社会の「悪」を考える』(東京大学出版会、2022年)、『森鷗外の百首』(ふらんす堂、2021年)など。
藤垣裕子(ふじがきゆうこ) 東京大学大学院教授(科学技術社会論)。著書に、『専門知と公共性』(東京大学出版会、2003年)、『科学者の社会的責任』(岩波書店、2018年)、『21世紀のリベラルアーツ』(共著、水声社、2020年)など。
坂本尚志(さかもとたかし) 京都薬科大学准教授(20世紀フランス思想史)。著書に、『バカロレア幸福論』(星海社新書、2018年)、『バカロレアの哲学』(日本実業出版社、2022年)など。
鈴木順子(すずきじゅんこ) 中部大学准教授(フランス語圏思想・地域文化)。著書に、『シモーヌ・ヴェイユ 「犠牲」の思想』(藤原書店、2012年)、『リベラルアーツと外国語』(共著、水声社、2022年)など。
辻篤子(つじあつこ) 中部大学学術推進機構特任教授。朝日新聞社科学部、アエラ発行室、アメリカ総局などで科学を中心とした報道に携わったのち、論説委員として科学技術や医療分野の社説を担当(2004〜13年)、名古屋大学国際機構特任教授(2016〜20年)。

関連書
21世紀のリベラルアーツ/石井洋二郎編/2500円+税
リベラルアーツと外国語/石井洋二郎編/2500円+税

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