3月の新刊:モーパッサン伝
2023年 2月 28日 コメントは受け付けていません。
モーパッサン伝
アンリ・トロワイヤ(著)
足立和彦(訳)
判型:A5判上製
頁数:316頁+別丁16頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0696-6 C0098
装幀:齋藤久美子
3月下旬頃発売!
小説家の一生
19世紀のフランス文壇において、自由を求め、権威に縛られることなく自立した芸術家として数々の名作を遺したギィ・ド・モーパッサン(1850-1893)。母親から芸術家になるべく育てられた青年時代、フロベールとの邂逅から作家として名を馳せたのち43歳で夭折するまで、短くも激しい生涯を駆け抜けた作家の人生を稀代の伝記作家が描く。
【目次】
第一章 逃げ出した仔馬
第二章 詩と現実
第三章 二人の師
第四章 戦争
第五章 役人
第六章 グルヌイエール
第七章 ロワイヤル通りからグルネル通りへ
第八章 脂肪の塊
第九章 〈おやじ〉の死
第十章 『女の一生』、そして人生
第十一章 ベラミ
第十二章 サロンの空気、沖の空気
第十三章 オルラ
第十四章 去り行くエルヴェ
第十五章 山の向こう側
第十六章 大詰め
第十七章 生きた死者
注
参考文献
人名索引
訳者あとがき
【著者について】
アンリ・トロワイヤ(Henri Troyat)
1911年モスクワ生まれのロシア系フランス人作家。1935年に処女小説『ほの明かり』を発表して以来、2007年に95歳で没するまで精力的に小説、伝記、エッセイ等を発表した。日本でも多数の作品が翻訳されている。主な著書に、『女帝エカテリーナ』(中公文庫、1985年)、『ドストエフスキー伝』(中公文庫、1988年)、『バルザック伝』(白水社、1999年)、『プーシキン伝』(2003年)、『ボードレール伝』(2003年)、『ヴェルレーヌ伝』(2006年)、『フロベール伝』(2006年、以上、水声社)等がある。
【訳者について】
足立和彦(あだちかずひこ)
1976年、京都府に生まれる。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、パリ第四大学博士課程修了。現在、名城大学法学部准教授。専門は19世紀フランス文学。主な著書に、『モーパッサンの修業時代――作家が誕生するとき』(水声社、2017年)、『即効! フランス語作文――自己紹介・メール・レシピ・観光ガイド』(共著、駿河台出版社、2015年)、訳書に、アラン・パジェス『フランス自然主義文学』(白水社、2013年)がある。
【アンリ・トロワイヤの本】
ボードレール伝/沓掛良彦・中島淑恵訳/4000円+税
ヴェルレーヌ伝/沓掛良彦・中島淑恵訳/5000円+税
フロベール伝/市川裕見子・土屋良二訳/4000円+税
プーシキン伝/篠塚比名子訳/7000円+税
トゥルゲーネフ伝/市川裕見子訳/3800円+税
【関連書】
モーパッサンの修業時代/足立和彦/5000円+税