6月の新刊:ロートレアモンとサド《批評の小径》
2023年 5月 25日 コメントは受け付けていません。
ロートレアモンとサド
《批評の小径》
モーリス・ブランショ(著)
石井洋二郎(訳)
判型:四六判上製
頁数:331頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0726-0 C0098
装幀:宗利淳一
6月上旬頃発売!
作品の読解と批評を創造行為のうちに共鳴させ、批評に新たな地平を切り拓いたモーリス・ブランショ。ロートレアモン/サド作品の分析をとおして、生成過程にある開かれた作品経験を《創造的批評》として実践してみせた画期的著作。
【目次】
序文 批評はどのような状況にあるか?
サドの理性
ロートレアモンの経験
原注
訳注
訳者あとがき
【著者について】
モーリス・ブランショ(Maurice Blanchot)
1907年、フランスのソーヌ゠エ゠ロワール県に生まれ、2003年、ル・メニル゠サン゠ドニに没した。作家、文芸批評家。主な著書に、『謎の男トマ 一九四一年初版』(1941年。月曜社、2014年)、『踏みはずし』(1943年。筑摩書房、1987年)、『焔の文学』(1949年。紀伊國屋書店、1997年)、『文学空間』(1955年。現代思潮社、1962年)、『来るべき書物』(1959年。ちくま学芸文庫、2013年)、『終わりなき対話』Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ(1969年。筑摩書房、2016―2017年)、『明かしえぬ共同体』(1983年。ちくま学芸文庫、1997年)、『文学時評1914-1944』(2007年。水声社、2021年)などがある。
【訳者について】
石井洋二郎(いしいようじろう)
中部大学特任教授・東京大学名誉教授(フランス文学・思想)。著書に、『ロートレアモン 越境と創造』(筑摩書房、2009年、芸術選奨文部科学大臣賞)、編著に、『21世紀のリベラルアーツ』(水声社、2020年)、訳書に、ブルデュー『ディスタンクシオン』(藤原書店、1991年、渋沢・クローデル賞)、『ロートレアモン/イジドール・デュカス全集』(筑摩書房、2001年、翻訳出版文化賞・日仏翻訳文学賞、ちくま文庫、2005年)などがある。
【関連書】
文学時評1941-1944/モーリス・ブランショ/8000円+税
モーリス・ブランショ――不可視のパートナー/クリストフ・ビダン/8000円+税
モーリス・ブランショ 政治的パッション/ジャン=リュック・ナンシー/2000円+税