8月の新刊:女囚たち――ブラジルの女性刑務所の真実

2023年 8月 10日 コメントは受け付けていません。

書影_女囚たち女囚たち――ブラジルの女性刑務所の真実
ドラウジオ・ヴァレーラ(著)
伊藤秋仁(訳)

判型:四六判上製
頁数:302頁
定価:2700円+税
ISBN:978-4-8010-0722-2 C0036
装幀:滝澤和子
8月中旬発売!



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《ようこそ気狂い女どもの館へ》
人種差別とジェンダー格差、ドラッグ密売への誘惑、ままならぬ日常。妊娠中絶の禁止に多産、同性愛……。終わりなき貧困の連鎖に陥る女性たちの人生と女性刑務所の真実を、医師である著者が描きだす傑作ドキュメンタリー。


《刑務所では、社会の屑と見なされる女たちと過ごしている。(……)私は彼女たちの罪を裁く立場ではない。裁判官ではなく医者である私は、彼女たちを観察できる特権的な立場にある。幼少期のこと、離別、恋愛、復讐、悪行、苦しみ、屈辱の経験などフィクションの世界にしか存在しないと想像していた話を聞かされた。》(本書より)


著者について
ドラウジオ・ヴァレーラ(Drauzio Varella)
1943年、サンパウロ市に生まれる。腫瘍医。AIDS予防キャンペーンでメディアに登場、その後、医療ジャーナリストとしてニュース番組などに出演。コメンテーター、作家としても評価が高い。主な著書に、『移民の町サンパウロの子どもたち』(伊藤秋仁+フェリッペ・モッタ監修、行路社、2018年)、『カランヂル駅――ブラジル最大の刑務所における囚人たちの生態』(伊藤秋仁訳、春風社、2021年)などがある。

訳者について
伊藤秋仁(いとうあきひと)  
1965年、愛知県に生まれる。京都外国語大学ブラジルポルトガル語学科教授。専門はブラジル移民史。主な著書に、『ブラジル国家の形成』(共著、晃洋書房、2015年)、『ブラジルの歴史を知るための50章』(共編著、明石書店、2022年)、訳書に、エドワード・E・テルズ『ブラジルの人種的不平等』(共訳、明石書店、2011年)などがある。

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