11月の新刊:フォルチュニのマント——『失われた時を求めて』をめぐる衣服の記憶《批評の小径》

2023年 11月 2日 コメントは受け付けていません。

書影_フォルチュニのマントフォルチュニのマント
『失われた時を求めて』をめぐる衣服の記憶
《批評の小径》
ジェラール・マセ(著)
福田桃子(訳)

判型:四六判上製
頁数:162頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0754-3 C0098
装幀:宗利淳一
11月下旬発売!

▶直接のご注文はこちらへ◀︎

『失われた時を求めて』を裏返しに読む。
マルセル・プルーストと同じ1871年に生まれた天才芸術家マリアノ・フォルチュニ。作家は彼の創造する《衣装》をいかに効果的に織り込むか、その効果を周到に計算していた……
「官能を刺激し、詩的イメージを喚起し、そして苦痛をもたらす役割を、かわるがわる果たす」(プルースト)フォルチュニの絢爛たる衣装がもつ記憶の喚起力を紡ぎ出す。



目次

フォルチュニのマント
裏返されて仕立て直された衣服

注解
訳者あとがき

著者について
ジェラール・マセ(Gérard Macé)
1946年、パリに生まれる。詩人、写真家。主な邦訳には、『最後のエジプト人』(白水社、1995年)、『記憶は闇の中での狩りを好む』(2019年)、『つれづれ草』(2019年)、『帝国の地図 つれづれ草Ⅱ』(2019年)、『オーダーメイドの幻想』(2020年、以上、水声社)などがある。

訳者について
福田桃子(ふくだももこ)
1978年、神奈川県に生まれる。パリ第四大学博士課程修了。博士(文学)。現在、慶應義塾大学経済学部准教授。専攻、フランス文学。主な著書には、Les Femmes tutélaires dans À la recherche du temps perdu : approche intertextuelle de la figure de la servante(Honoré Champion, 2022)、主な訳書には、ビュトール『レペルトワール Ⅰ〜Ⅲ』(いずれも共訳、幻戯書房、2020~23年)などがある。

ジェラール・マセの本
記憶は闇の中での狩りを好む/桑田光平訳/2000円+税
オーダーメイドの幻想/鈴木和彦訳/2000円+税
つれづれ草/桑田光平訳/2800円+税
帝国の地図――つれづれ草Ⅱ/千葉文夫訳/2000円+税

Comments are closed.