11月の新刊:さらばボゴタ《フィクションの楽しみ》

2023年 11月 7日 コメントは受け付けていません。

さらばボゴタ_書影さらばボゴタ
《フィクションの楽しみ》
シモーヌ&アンドレ・シュヴァルツ゠バルト(著)
中里まき子(訳)

判型:四六判上製
頁数:237頁
定価:2700円+税
ISBN:978-4-8010-0786-4 C0097
装幀:宗利淳一
11月下旬発売!

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黒人という、女性という呪い
火山の噴火でカリブ海の故郷を追われ、世界を彷徨し、最期にパリの施設にたどり着いたマリオットが紡ぐ、ある一族の歴史=人生の物語。
奴隷たちの先頭に立って戦い、出産後すぐに処刑された実在の黒人女性から始まる家族の物語、ユダヤ系フランス人アンドレとグアドループ出身のシモーヌによる代表作!



目次

第1部  ジャンヌの死

第2部  マリーの旅

訳者あとがき

著者について
シモーヌ・シュヴァルツ゠バルト(Simone Schwarz-Bart)
1938年、グアドループ出身の両親のもと仏南西部のサントに生まれる。三歳でグアドループへ移り、ポワンタピートル、パリ、ダカールで学ぶ。1959年に、パリのメトロで、アンドレ・シュヴァルツ゠バルトと出会う。アンドレとの共作に加えて、主な著書(単著)に、Pluie et vent sur Télumée Miracle(Seuil, 1972)、 Ti Jean L’horizon(Seuil, 1979)などがある。
アンドレ・シュヴァルツ゠バルト(André Schwarz-Bart)
1928年、仏北東部のメッスに生まれる。2006年、グアドループのポワンタピートルにて没する。ユダヤ系ポーランド人の両親をもち、両親と兄弟を強制収容所で失った経験をもとに書いた『最後の義人』(Le Dernier des Justes (Seuil, 1959))でゴンクール賞を受賞。黒人奴隷とその子孫をめぐるシモーヌとの共作、Un plat de porc aux bananes vertes(Seuil, 1967)、 L’Ancêtre en Solitude(Seuil, 2015)などがある。

訳者について
中里まき子 (なかざとまきこ)
1975年、福島県に生まれる。トゥールーズ第二大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、岩手大学人文社会科学部教授。専攻、フランス文学。著書に、『トラウマと喪を語る文学』(共著、朝日出版社、2014年)、『無名な書き手のエクリチュール:3・11後の視点から』(共著、朝日出版社、2015年)、訳書に『バタイユ書簡集 1917―1962年』(共訳、水声社、2022年)などがある。

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