9月の新刊:褐色の世界史——第三世界とはなにか【増補新版】
2023年 9月 10日 コメントは受け付けていません。
褐色の世界史
第三世界とはなにか
【増補新版】
ヴィジャイ・プラシャド(著)
粟飯原文子(訳)
判型:四六判並製
頁数:464頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0748-2 C0022
装幀:宗利淳一
9月下旬発売!
混迷する世界を知るための手がかり
激動の20世紀を<第三世界>の視座から描き出し、その未発のままの歴史/運動/現在をトータルに概括する待望の一冊
【目次】
序
第1部 探求
パリ 理念の誕生
ブリュッセル 1927年 反帝国主義連盟
バンドン 1955年 アジア・アフリカ会議
カイロ 1961年 アジア・アフリカ女性会議
ブエノスアイレス 経済圏の構想
テヘラン 想像力の養成
ベオグラード 1961年 非同盟諸国運動会議
ハバナ 1966年 三大陸人民連帯会議
第2部 陥穽
アルジェ 独裁国家の危険
ラパス 兵舎からの解放
バリ 共産主義者の死
タワン もっとも汚い戦争
カラカス 石油、悪魔の排泄物
アルーシャ 性急な社会主義
第3部 抹殺
ニューデリー 第三世界への弔辞
キングストン IMF主導のグローバリゼーション
シンガポール アジアの道という誘惑
メッカ 文化が残酷になりうるとき
おわりに
註
人名索引
褐色の世界、歴史の可能性 十五周年記念版への序文
第三世界をもういちど 「訳者あとがき」にかえて
増補新版への訳者あとがき
【著者について】
ヴィジャイ・プラシャド(Vijay Prashad)
歴史学者、ジャーナリスト。三大陸・社会調査研究所事務局長。著書に、The Karma of Brown Folk, University of Minnesota Press, 2000., Everybody Was Kung Fu Fighting: Afro-Asian Connections and the Myth of Cultural Purity, Beacon Press, 2002., Arab Spring, Libyan Winter, AK Press, 2012., The Poorer Nations: A Possible History of the Global South, Verso, 2013., Red Star Over the Third World, Pluto Press, 2019., Washington Bullets, LeftWorld Books, 2020.など多数がある。
【訳者について】
粟飯原文子(あいはらあやこ)
法政大学教授。専攻は、アフリカ文学・文化研究。主な訳書に、チヌア・アチェベ『崩れゆく絆』(光文社、2013年)、マアザ・メンギステ『影の王』(早川書房、2023年)などがある。