2月の新刊:リベラルアーツと民主主義
2024年 1月 22日 コメントは受け付けていません。
リベラルアーツと民主主義
石井洋二郎(編)
判型:四六判並製
頁数:282頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0790-1 C0010
装幀:滝澤和子
2月下旬発売!
「内なる順応主義」に抗して、
「健全な批判精神」を涵養する――
民主主義にとってリベラルアーツ教育は必要だろうか? 第一線で活躍する専門家3名によるシンポジウムに加え識者8名による論考を通して、この国の未来に必要なリベラルアーツを考える。「創造的リベラルアーツ」シリーズ堂々完結!
【目次】
はじめに――石井洋二郎
Ⅰ
【シンポジウム】リベラルアーツと民主主義――宇野重規・重田園江・國分功一郎・石井洋二郎
Ⅱ
I cannot keep silent――田中純
独裁国家に抗うために――江口建
学問の自由が脅かされるアメリカ――三牧聖子
科学技術と民主主義――藤垣裕子
基礎自治体の民主主義――清原慶子
二一世紀的リベラアーツ教育と民主主義の未来――鈴木順子
生活者のリベラルアーツと民主主義――森山工
自由の論理、デモクラシーの技法――吉岡知哉
内なる順応主義に抗するために――石井洋二郎
【編者について】
石井洋二郎(いしいようじろう)
中部大学特任教授・東京大学名誉教授(フランス文学・思想)。著書に、『ロートレアモン 越境と創造』(筑摩書房、2009年、芸術選奨文部科学大臣賞)、編著に、『リベラルアーツと外国語』(2022年)、『リベラルアーツと自然科学』(2023年)、訳書に、ブランショ『ロートレアモンとサド』(2023年、以上水声社)などがある。
【執筆者について】
宇野重規(うのしげき)
東京大学教授(政治思想史)。著書に、『トクヴィル』(講談社、2007年、サントリー学芸賞)、『実験の民主主義』(中公新書、2023年)など。
重田園江(おもだそのえ) 明治大学教授(現代思想・政治思想史)。著書に、『ホモ・エコノミクス』(ちくま新書、2022年)、『真理の語り手』(白水社、2022年)など。
國分功一郎(こくぶんこういちろう)
東京大学大学院教授(哲学)。著書に、『中動態の世界』(医学書院、2017年、小林秀雄賞)、『リベラルアーツと外国語』(共著、水声社、2022年)など。
田中純(たなかじゅん)
東京大学大学院教授(思想史・表象文化論)。著書に、『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』(青土社、新装版2011年、サントリー学芸賞)、『デヴィッド・ボウイ』(岩波書店、2021年)など。
江口建(えぐちたける)
豊田工業大学教授(哲学・教養教育論)。著書に、『知を愛する者と疑う心』(共著、晃洋書房、2008年)など。
三牧聖子(みまきせいこ)
同志社大学准教授(アメリカ政治外交史)。著書に、『戦争違法化運動の時代』(名古屋大学出版局、2014年)、『Z世代のアメリカ』(NHK出版、2023年)など。
藤垣裕子(ふじがきゆうこ)
東京大学大学院教授(科学技術社会論)。著書に、『科学者の社会的責任』(岩波書店、2018年)、『リベラルアーツと自然科学』(共著、水声社、2023年)など。
清原慶子(きよはらけいこ)
杏林大学客員教授・こども家庭庁参与。東京工科大学メディア学部長・教授等を経たのち、東京都三鷹市長を務める(2003年四月〜2019年4月)。著書に、『三鷹が創る「自治体新時代」』(ぎょうせい、2000年)、『三鷹がひらく自治体の未来』(共著、ぎょうせい、2010年)など。
鈴木順子(すずきじゅんこ)
中部大学教授(フランス語圏思想・地域文化)。著書に、『シモーヌ・ヴェイユ 「犠牲」の思想』(藤原書店、2012年)、『リベラルアーツと自然科学』(共著、水声社、2023年)など。
森山工(もりやまたくみ)
東京大学大学院教授(文化人類学)。著書に、『贈与と聖物』(東京大学出版会、2021年)、『「贈与論」の思想』(インスクリプト、2022年)など。
吉岡知哉(よしおかともや)
日本学生支援機構理事長・立教大学名誉教授(欧州政治思想史)。著書に、『ジャン=ジャック・ルソー論』(東京大学出版会、1988年)、『ジャン=ジャック・ルソー』(共編、早稲田大学出版部、1993年)など。
【関連書】
21世紀のリベラルアーツ/石井洋二郎編/2500円+税
リベラルアーツと外国語/石井洋二郎編/2500円+税
リベラルアーツと自然科学/石井洋二郎編/2500円+税