2月の新刊:さまざまな空間[増補新版]
2024年 2月 2日 コメントは受け付けていません。
さまざまな空間[増補新版]
ジョルジュ・ペレック(著)
塩塚秀一郎(訳)
判型:A5変判上製
頁数:272頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0779-6 C0097
装幀:宗利淳一
2月下旬発売!
「生きること、それは空間から空間へ、なるべく身体をぶつけないように移動すること」。
机上から宇宙にいたるあらゆる空間について、言葉遊びやパロディを織り交ぜながら、ときに哲学的に、ときに遊び心たっぷりに綴る、奇妙で美しい居住空間学入門。
【目次】
まえがき
ページ
ベッド
ありきたりの指摘をもう少々
寝室
目下進行中の仕事の一端―ささいな問題―のどかな考え その一―のどかな考え その二
アパルトマン
無用の空間について―引っ越す―入居する
扉
階段
壁
集合住宅
小説の構想
通り
実習―手紙の下書き―場所
地区
地域生活(カルチエの生)―カルチエの死
街
ぼくの街―外国の街―観光について―演習
田舎
ユートピア村―ノスタルジックな(しかもあり得ない)二者択一
移動について
国
国境―ぼくの国
世界
空間
直線について
測量
空間と遊ぼう
空間の征服
レーモン・ルーセル氏の動く家―『書斎の聖ヒエロニムス』―脱走捕虜―出会い
住みにくいところ
空間(これにておしまい)
訳註
本書で用いた若干の用語の一覧表
あとがき ジャン=リュック・ジョリ
訳者あとがき 塩塚秀一郎
増補版に寄せて 塩塚秀一郎
未完草稿
【著者について】
ジョルジュ・ペレック(Georges Perec)
1936年、パリに生まれ、1982年、同地に没した。小説家。1966年に、フランソワ・ル・リヨネー、レーモン・クノーなどの率いる実験文学集団「ウリポ」に加わり、言語遊戯的作品の制作を行う。主な著書に、『眠る男』(1967年。水声社、2016年)、『煙滅』(1969年。水声社、2010年)、『人生 使用法』(1978年。水声社、1992年)、『美術愛好家の陳列室』(1979年。水声社、2006年)などがある。
【訳者について】
塩塚秀一郎(しおつかしゅういちろう)
1970年、福岡県に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、パリ第三大学博士(文学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻、フランス文学。主な著訳書に、『ジョルジュ・ペレック 制約と実在』(中央公論新社、2017年)、『レーモン・クノー 〈与太郎〉的叡智』(白水社、2022年)、『逸脱のフランス文学史 ウリポのプリズムから世界を見る』(書誌侃侃房、2024年刊行予定)、ジョルジュ・ペレック『煙滅』(水声社、2010年)、レーモン・クノー『リモンの子供たち』(水声社、2012年)などがある。
【ペレックの本】
煙滅/3200円+税
人生 使用法/5000円+税
パリの片隅を実況中継する試み ありふれた物事をめぐる人類学/1800円+税
傭兵隊長/2500円+税
眠る男/2200円+税
給料をあげてもらうために上司に近づく技術と方法/2000円+税
ぼくは思い出す/2800円+税
Wあるいは子供の頃の思い出/2800円+税
家出の道筋/2500円+税