3月の新刊:小津安二郎はなぜ「日本的」なのか

2024年 3月 14日 コメントは受け付けていません。

小津安二郎_書影小津安二郎はなぜ「日本的」なのか
具慧原(著)

判型:A5判上製
頁数:376頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0799-4 C0074
装幀:滝澤和子
3月中旬発売!

▶直接のご注文はこちらへ◀︎

「日本的なもの」の解体
小津の作品につきまとう「日本的」という形容詞は、いったいいつ、誰によって、どのような意図で発せられたのか。
作品をめぐる国内外の言説を精査することで、「日本的なもの」の多重性を明らかにし、その核心に迫る。



目次

序章

第1部 「日本的なもの」の形成――1920年代後半から1940年代前半まで
第1章 「日本的」映画の成立と小津映画の役割――1920年代後半から1935年まで
第2章 「伝統的なもの」から「日本人らしさ」へ――1935年から終戦まで

第2部 戦後の議論――敗戦から1963年まで
第3章 「最も日本的な監督」としての定着――終戦から1955年代まで
第4章 「古い伝統」の象徴的存在――1956年から一1963年まで

第3部 ローカルな議論を越えて――1970年代から1980年代
第5章 1970年代のアメリカにおける文化論的解釈
第6章 1980年代における「日本的なもの」の転覆

結章

参考文献一覧
あとがき

著者について
具慧原(グ・ヘウォン)
1988年、韓国の釜山に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、釜山大学映画研究所専任研究員(韓国研究財団人文社会学術研究教授A)。専攻、映画研究。共著に『다시 한국영화를 말하다(再び韓国映画を語る)』(midasbooks,2023)、論文にThe Consideration of Manless Shots of the Early Ozu Yasujiro’s Films(『현대영화연구(現代映画研究)』第18巻第1号、2022年2月)、「1930年代の批評言説からみる小津映画の『日本的なもの』」(『映像学』104巻、2020年7月)などがある。

関連書
団地映画論――居住空間イメージの戦後史/今井瞳良/4000円+税
都会喜劇と戦後民主主義――占領期の日本映画における和製ロマンチック・コメディ/具珉婀/4000円+税
川島雄三は二度生まれる/川崎公平・北村匡平・志村三代子編/3200円+税
渋谷実 巨匠にして異端/志村三代子・角尾宣信編/5000円+税

Comments are closed.