10月の新刊:われわれが見るもの、われわれを見つめるもの《言語の政治》

2024年 9月 19日 コメントは受け付けていません。

われわれが見るもの_書影われわれが見るもの、われわれを見つめるもの
《言語の政治》
ジョルジュ・ディディ゠ユベルマン(著)
松浦寿夫・桑田光平・鈴木亘・陶山大一郎(訳)

判型:A5判上製
頁数:342頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0719-2 C0070
装幀:中山銀士(協力=金子暁仁)
10月上旬発売!

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見ること、見つめること、関わること……
主体を分裂させる〈見つめること〉の経験を私たちはいかに受け止めることができるのか。
古代の墳墓からフラ・アンジェリコの絵画、ミニマル・アートまでを自在に往還する、アナクロニスムの試み。



目次

見ることの避けがたい分裂

空虚を回避すること――信仰か同トートロジー語反復か

見るべきこの上もなく単純な物体

見えるもののジレンマ、あるいは明証性の作用

視覚的なものの弁証法、あるいは刳り抜きの遊戯

擬人主義と非類似性

二重の距離

批判的イメージ

形態と強度

眼差しの果てしない敷居

原注
書誌覚書
人名索引

訳者あとがき

著者について
ジョルジュ・ディディ゠ユベルマン(Georges Didi-Huberman)
1953年、フランスのサン゠テティエンヌ生まれ。哲学者、美術史家。リヨン大学で美術史と哲学を修め、パリ社会科学高等研究院に移る。イタリアやアメリカで研究を行ったのち、パリ第七大学勤務を経て、パリ社会科学高等研究院で教鞭をとっている。主な著書に、『受肉した絵画』(1985年。水声社、2021年)、『イメージの前で――美術史の目的への問い』(1990年。法政大学出版局、2021年)などがある。

訳者について
松浦寿夫
1954年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。現在、多摩美術大学客員教授。画家、美術批評家。主な著書に、『絵画の準備を!』(共著、朝日出版社、2005年)、主な訳書に、ジャン・クレール『クリムトとピカソ、一九〇七年――裸体と規範』(水声社、2009年)、ユベール・ダミッシュ『カドミウム・イエローの窓』(共訳、水声社、2019年)などがある。
桑田光平
1974年、広島県府中市に生まれる。東京大学大学院博士課程満期退学。パリ第四大学文学博士。専攻、フランス文学・芸術論。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。主な著書に、『ロラン・バルト 偶発事へのまなざし』(水声社、2011年)、主な訳書に、ハロルド・ローゼンバーグ『芸術の脱定義』(共訳、水声社、2020年)などがある。
鈴木亘
 1991年、栃木県さくら市に生まれる。東京大学大学院博士課程修了。専攻、美学。現在、東京大学大学院人文社会系研究科助教。著書に、『声なきものの声を聴く――ランシエールと解放する美学』(堀之内出版、2024年)、主な訳書に、ジョルジュ・ディディ゠ユベルマン『受肉した絵画』(共訳、水声社、2021年)などがある。
陶山大一郎
1970年、東京都に生まれる。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。現在、東京芸術大学ほか非常勤講師。専攻、フランス近代詩・近代美術。主な著書に、『村山知義とクルト・シュヴィッタース』(共著[翻訳]、水声社、2005年)、主な訳書に、ユベール・ダミッシュ『カドミウム・イエローの窓』(共訳、水声社、2019年)などがある。

関連書
受肉した絵画/ジョルジュ・ディディ゠ユベルマン/3500円+税
カドミウム・イエローの窓/ユベール・ダミッシュ/4000円+税

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