11月の新刊:私はなぜ自分の本を一冊も書かなかったのか《批評の小径》
2024年 10月 25日 コメントは受け付けていません。
私はなぜ自分の本を一冊も書かなかったのか
《批評の小径》
マルセル・ベナブー(著)
塩塚秀一郎(訳)
判型:A5判上製
頁数:200頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0783-3 C0098
装幀:宗利淳一
11月下旬発売!
書くことを妨げるのは何か
ペレック、カルヴィーノと並ぶ、実験文学集団「ウリポ」の旗手が放つ問題作。エッセー、思索、批評、言い訳、剽窃――そのすべてを織り交ぜながら、〈私〉の作品を書くことを繰り延べつづける。「書くことの困難」をめぐる真面目さと滑稽さ。
【目次】
読者に
表題
最初のページ
整理統合
第一休憩時間
正しい使い方
唯一の本
語順
第二休憩時間
主人公
欠落
最後の言葉
読者との別れ
訳者あとがき
【著者について】
マルセル・ベナブー(Marcel Bénabou)
1939年、モロッコのメクネスに生まれる。1956年よりパリ在住。元パリ・ディドロ大学教授(1974-2002年)。1970年にウリポに加入し、組み合わせ文学や制約下の自伝など、さまざまな分野の探求を試みている。主な著書に、『手遅れになる前にこの本を放り出せ』(セゲルス出版、1992年)、『冬の邸宅』(ル・ヴェルジェ、2001年)、『ラカンの七八九のネオロジズム』(EPEL出版、2002年)などがある。
【訳者について】
塩塚秀一郎(しおつかしゅういちろう)
1970年、福岡県に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、パリ第三大学博士(文学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻、フランス文学。主な著訳書に、『ジョルジュ・ペレック 制約と実在』(中央公論新社、2017年)、『レーモン・クノー 〈与太郎〉的叡智』(白水社、2022年)、『逸脱のフランス文学史 ウリポのプリズムから世界を見る』(書誌侃侃房、2024年)、ジョルジュ・ペレック『煙滅』(水声社、2010年)、レーモン・クノー『リモンの子供たち』(水声社、2012年)などがある。
【関連書】
さまざまな空間[増補新版]/ジョルジュ・ペレック/3500円+税
煙滅/ジョルジュ・ペレック/3200円+税
人生 使用法/ジョルジュ・ペレック/5000円+税
文体練習/レーモン・クノー/2200円+税
レーモン・クノー伝/ミシェル・レキュルール/7000円+税
環/ジャック・ルーボー/4800円+税