11月の新刊:女三代の「遺言」——あるファミリーにつらなる物語

2024年 10月 31日 コメントは受け付けていません。

女三代の遺言_書影女三代の「遺言」
あるファミリーにつらなる物語
武田尚子(著)

判型:四六判上製
頁数:224頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0825-0 C0021
装幀:齋藤久美子
11月上旬発売!

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女性たちが支える一族の歴史を描くドキュメンタリー・エッセイ
若狭武田氏の末裔として、熊本は茶道肥後古流の家元の家に生まれた祖母と母。強固な家制度の時代から、明治、大正、昭和、平成へ……時代を超えて、女たちはいかに生きたのか。自らのルーツを確かめるべく、東京から熊本、北海道へ――名もなき女性たちの生涯と、彼女たちが支える一族の歴史を描き出すドキュメンタリー・エッセイ。



目次

まえがき――「よりどころ」を求めて

序章 「武田」という姓にこめられているもの

第一章 武田家の歴史をたどる

「若狭武田」から熊本・高森へ
武田家近代の軸となる茶道家元とその家族
肥後古流とはどういう流派なのか

第二章 祖母、そして母の人生

士族の誇りをもって生きた祖母
大正末期に旅した曾祖父の北海道日記
昭和と共に歩んだ母の人生
純真なクリスチャンとして旅立った母

第三章 宮川家――伝説のなかの人々

ファミリーヒストリーの窓を開けてくれた人
国民的大女優・森光子の父とその家族
陸軍中野学校第一期生を二人輩出

追憶のエッセイ

祖母のバスケット
三世代愛用の桐タンス
からしの湿布
ささやかなスキンシップ
「うたさん」から「歌子さん」へ

著者について
武田尚子(たけだなおこ)
1957年、神奈川県川崎市生まれ。自由学園卒業。ボディファッション(インナーウエア)業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランス・ライターとして独立。内側の衣服に関する国内外の動向を見続けながら、ファッション・ライフスタイルからアートまでのトータルな文化的視点で情報を発信している。パリを中心とする定期的な海外取材は1987年から35年以上に及ぶ。東京都目黒区在住30年近くを経て、2010年に神奈川県小田原に移住。五十歳を過ぎてからは、大学時代に取得した図書館司書の資格を活用し、図書館、書店勤務を経験。さらに小田原市図書館評議会委員を経て、図書館でのトークイベントなどにも登壇。
主な著書に、下着デザイナー・鴨居羊子の評伝『鴨居羊子とその時代――下着を変えた女』(平凡社、1997年、新装版2011年)、『フランス十二ヵ月の贈り物』(水声社、2001年)、『もう一つの衣服、ホームウエア――家で着るアパレル史』(みすず書房、2021年)がある。

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