11月の新刊:歌、燃えあがる炎のために《フィクションの楽しみ》
2024年 11月 8日 コメントは受け付けていません。
歌,燃えあがる炎のために
《フィクションの楽しみ》
フアン・ガブリエル・バスケス(著)
久野量一(訳)
判型:四六判上製
頁数:265頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0833-5 C0097
装幀:宗利淳一
11月上旬発売!
物語は誰かの手によって語り直される、慰めのために、励ましのために、そして真実のために……
数奇な運命を辿り作家の手元に届いた物語――忘却された真実を捉える写真、愛憎極まった読者からの手紙、匿名の暴力に晒される失踪劇、理由なき殺人を生き延びた男の撮る映画、伝説的ヴォーカリストの最後の録音、自由を求めて生きた女性の評伝――こぼれ落ちた記憶に息吹をあたえ、物語を歌いあげる9作品。
【目次】
川岸の女
分身
蛙
悪い知らせ
ぼくたち
空港
少年たち
最後のコリード
歌,燃えあがる炎のために
著者による注記
訳者あとがき
【著者について】
フアン・ガブリエル・バスケス(Juan Gabriel Vásquez)
1973年、コロンビアのボゴタに生まれる。作家・翻訳家。主な長編小説に、『密告者』(2004年。邦訳は作品社、2017年)、『コスタグアナ秘史』(2007年。邦訳は水声社、2016年)、『物が落ちる音』(2011年。邦訳は松籟社、2016年)、『廃墟の形』(2015年。邦訳は水声社、2021年)、『回顧』(2021年)など、主な評論に『旅は白地図とともに』(2017年)、主な翻訳にジョン・ハーシー『ヒロシマ』(スペイン語訳)などがある。
【訳者について】
久野量一(くの・りょういち)
1967年、東京都に生まれる。現在、東京外国語大学教授。専攻、ラテンアメリカ文学。主な著書に、『島の「重さ」をめぐって――キューバの文学を読む』(松籟社、2018年)、『ラテンアメリカ文学を旅する58章』(共編著、明石書店、2024年)など,主な訳書に、フェルナンド・バジェホ『崖っぷち』(松籟社、2011年)、カルラ・スアレス『ハバナ零年』(共和国、2019年)、エドゥアルド・ガレアーノ『日々の子どもたち――あるいは366篇の世界史』(岩波書店、2019年)などがある。
【関連書】
廃墟の形/フアン・ガブリエル・バスケス/3500円+税
コスタグアナ秘史/フアン・ガブリエル・バスケス/2800円+税
わが人生の小説/レオナルド・パドゥーラ/4000円+税
エクエ・ヤンバ・オー/アレホ・カルペンティエール/2500円+税