12月の新刊:点描の美術史――印象派から現代アートまで
2024年 12月 9日 コメントは受け付けていません。
点描の美術史
印象派から現代アートまで
加藤有希子(著)
判型:四六判並製
頁数:250頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0831-1 C0070
装幀:木村稔将
12月中旬発売!
〈点描〉という症候
世界を断片化する多焦点の表象――点描。鮮やかな色片に秘められた近現代の暴力性を、ダイナミックに描き出す。
《本書に登場する画家たち》
モネ/スーラ/ゴッホ/セザンヌ/マティス/ピカソ/ポロック/リキテンスタイン/ハースト/草間彌生 ほか
【目次】
はじめに
第1章 印象派――加速する時代の新しい表象
第2章 新印象派――「均衡」の倫理とアナーキズム
第3章 ポスト印象派――アヴァンギャルドの華になった点描
第4章 キュビスム――ベルクソン哲学と点描
第5章 アクション・ペインティング――プラグマティズムと点描
第6章 ポップ・アート――「偽物」と「虚構」の時代
第7章 現代の点描――名もなき生死に寄り添う
注
図版一覧
「返り血」としての点描――「あとがき」に代えて
【著者について】
加藤有希子(かとうゆきこ)
1976年、横浜市に生まれる。現在、埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。専攻は美学、芸術論、色彩論。主な著書に、『新印象派のプラグマティズム――労働・衛生・医療』(2012年、三元社)、『カラーセラピーと高度消費社会の信仰――ニューエイジ、スピリチュアル、自己啓発とは何か?』(2015年、サンガ)などが、小説に、『クラウドジャーニー』(2021年)、『黒でも白でもないものは』(2023年)、『オーバーラップ――飛行あるいは夢見ること』(2023年)、『漆黒・桎梏』(2024年、いずれも水声社)などがある。
【関連書】
印象主義運動/レオニード・アンドレーエフ/2800円+税
静かに狂う眼差し――現代美術覚書/林道郎/2500円+税
ヴィジョンとデザイン/ロジャー・フライ/3500円+税
クラウドジャーニー/加藤有希子/2000円+税
黒でも白でもないものは/加藤有希子/2000円+税
オーバーラップ――飛行あるいは夢見ること/加藤有希子/2000円+税
漆黒・桎梏/加藤有希子/2000円+税