12月の新刊:エリック・ロメール ある映画作家の生涯

2024年 12月 17日 コメントは受け付けていません。

エリック・ロメール_書影エリック・ロメール
ある映画作家の生涯
アントワーヌ・ド・ベック、ノエル・エルプ(著)
坂巻康司、寺本成彦、寺本弘子、永田道弘(訳)

判型:A5判上製
頁数:760頁+別丁16頁
定価:10000円+税
ISBN:978-4-8010-0826-7 C0074
装幀:宗利淳一
12月下旬発売!

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あたかも複数の人物であるかのように
映画作家と教師。批評家と小説家。リアリズムと夢想。ロメールとシェレール。同時に二つであろうとした、ヌーヴェル・ヴァーグの旗手の特異なる生。批評、書簡、証言、未刊行資料を縦横に結び、ロメールを現代に解き放つ初の本格評伝。



目次

日本語版への序文

序 章 「モモ兄貴」の謎
第1章 モーリス・シェレールの青春時代 1920-1945
第2章 シェレールからロメールへ 1945-1957
第3章 『獅子座』のもとに 1959-1962
第4章 『カイエ』のしるしのもとに 1957-1963
第5章 実験室の時代 1963-1970
第6章 四つの教訓話 1966-1972 訴訟のあと
第7章 ドイツについて、教鞭を執ることについて 1969-1994
第8章 ペルスヴァルの足跡をたどって 1978-1979
第9章 六つの喜劇と格言劇 1980-1986
第10章 都会のロメールと田舎のロメール 1973-1995
第11章 季節のリズムで 1989-1998
第12章 歴史物を撮る 1998-2004
第13章 ある冬の物語 2006-2007
第14章 苦しみのなかで 2001-2010

原注
訳注
フィルモグラフィ
参考文献
索引
謝辞

訳者あとがき

著者について
アントワーヌ・ド・ベック(Antoine de Baecque)
1962年、ヌイイ゠シュル゠セーヌ(フランス)に生まれる。歴史家、映画批評家であり、映画史研究の第一人者。現在、高等師範学校教授。『カイエ・デュ・シネマ』誌編集長(1997〜1999年)、『リベラシオン』紙の文化面を担当する(2002〜2006年)。ヌーヴェル・ヴァーグの専門家として知られ、主な著書には、『フランソワ・トリュフォー』(邦訳、原書房、2006年)、『歴史=カメラ』(ガリマール社、2008年)、『評伝ゴダール』(グラッセ社、2010年)、『徒歩の歴史』(ペラン社、2016年)などがある。
ノエル・エルプ(Noël Herpe)
1965年、ヴィルヌーヴ゠レ゠ザヴィニョン(フランス)に生まれる。映画史家、映画作家。現在、パリ第8大学准教授。シカゴ大学、カーン大学にて20世紀フランス文学、映画史を教えた。主な著書には、『あるシネフィルの日記』(アレア社、2009年)、『廃墟の日記』(ガリマール社、2011年)、編著として、ルネ・クレール、マックス・オフュルス、サッシャ・ギトリの研究書などがある。

訳者について
坂巻康司(さかまきこうじ)
1967年生まれ。東北大学大学院教授(フランス文学)。編著に、『象徴主義と〈風景〉』(水声社、2018年)、訳書に、ランシエール『マラルメ セイレーンの政治学』(共訳、水声社、2014年)などがある。
寺本成彦(てらもとなるひこ)
1961年生まれ。東北大学大学院教授(フランス文学)。著書に、『近代日本とフランス象徴主義』(共著、水声社、2016年)、訳書に、ペロネ゠モイセス/モネガル『ロートレアモンと文化的アイデンティティー』(水声社、2011年)などがある。
寺本弘子(てらもとひろこ)
1963年生まれ。東北大学他非常勤講師(フランス文学)。論文に「フロベールとペレック」(『Nord-Est』日本仏語仏文学会東北支部会、1・2合併号、2009年)、翻訳にヴァレリー・ユゴット「「何と私はあなたに呼びかけることか!」メードザンたちの喪」(中里まき子編『トラウマと喪を語る文学』朝日出版社、2014年所収)などがある。
永田道弘(ながたみちひろ)
1971年生まれ。愛知大学教授(フランス文学・映画)。訳書に、コンパニョン『アンチ・モダン』(共訳、名古屋大学出版会、2012年)、論文に、「戦争/映画/文学」(『フランス文学論集』52号所収)などがある。

関連書
フランソワ・トリュフォーの映画/アネット・インスドーフ/4800円+税
トリュフォーの映画術/アンヌ・ジラン(編)/5000円+税
ロベール・ブレッソン研究――シネマの否定/淺沼圭司/4000円+税
ジャック・ドゥミ――夢のルーツを探して/ジャン゠ピエール・ベルトメ/4200円+税

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