今月の新刊:『赤外線』『『ユリシーズ』と我ら』『ジュリアン・グラック』

2011年 12月 13日 コメントは受け付けていません。

今月は年末ということもあって、小社も新刊ラッシュなのですが、
まずは 19日ごろ配本予定の話題作3冊をまとめてお知らせします。



e8b5a4e5a496e7b79a002ナンシー・ヒューストン/いぶきけい訳

赤 外 線

四六判上製360頁/定価2800円+税
ISBN 978-4-89176-854-6 C0097 12月19日頃発売!



世界を駆けめぐる写真家の自由奔放な男性遍歴。


わたしを貫く男たちの
あの瞬間を赤外線カメラで撮る——
女の視点から男の性をあからさまに描き,
フランスでセンセーショナルな話題を呼んだ,
バイリンガル作家の過激な最新小説。

▼ナンシー・ヒューストンの本
〈既刊〉『暗闇の楽器』(永井遼・いぶきけい訳) 定価2800円+税
〈近刊〉『草原讃歌』(永井遼訳) *乞うご期待!

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e383a6e383aae382b7e383bce382ba004デクラン・カイバード/坂内太訳

『ユリシーズ』と我ら——日常生活の芸術

A5判上製392頁/定価5000円+税
ISBN 978-4-89176-853-9 C0098 12月19日頃発売!



「難解なジョイス」という神話を崩す。
マリリン・モンローをも魅了した『ユリシーズ』。
アイルランド文学・演劇研究の第一人者が
20世紀最大の作家ジョイスの代表作を
〈身体〉という視点から自在に読み解く。

●『ユリシーズ』の全18章を, 「目覚める」「歩く」
「食べる」「夢見る」などといった人間の日常の, 主として
身体的な行為で読み解いていることは独創的であり,
平易な言葉で深い含意を伝えていることも特筆に値する。
〔……〕『ユリシーズ』のいずれか一つの章に特化した
研究論文は世に無数にあるが, 統一的な視点で,
抽象的な概論に陥らず, 具体的に詳しく全章を
読み通す議論は稀である点でも,
『「ユリシーズ」と我ら』は突出している。——「訳者あとがき」より


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e382b0e383a9e38383e382af005別冊水声通信第2号

ジュリアン・グラック

A5判並製264頁 定価2500円+税
ISBN 978-4-89176-850-8 C0098 12月19日頃発売!



生誕百年を迎え、新たな観点で論じられつつある、
二十世紀フランス文学の重鎮ジュリアン・グラック
「最後の古典作家」の散文のダイナミズムと現代性を浮き彫りにすべく、
グラックのテクストのほか、日仏の著者・研究者による詩・エッセイ・論文、
およびインタビュー記事や略年譜/著作解題などの資料を満載。

[執筆]——ジュリアン・グラック、ミシェル・トゥルニエ、
ピエール・ミション、ドミニク・ラブルダン、ミシェル・ミュラ、
パトリック・マロ、マリアンヌ・ロレンジ、天沢退二郎、安藤元雄、
堀江敏幸、塚本昌則、永井敦子、三ツ堀広一郎。

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