1月の新刊:コモン・グラウンドの倫理――デュラス、フーコー、シャールの文学空間《言語の政治》

2025年 1月 17日 コメントは受け付けていません。

コモン・グラウンドの倫理_書影コモン・グラウンドの倫理
デュラス、フーコー、シャールの文学空間
《言語の政治》
ロバート・ハーヴェイ(著)
中川真知子(訳)

判型:A5判上製
頁数:439頁
定価:6500円+税
ISBN:978-4-8010-0840-3 C0098
装幀:中山銀士(協力=金子暁仁)
1月下旬頃発売!

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想像力が開く共感の空間
「パルタージュ(共有/分断)」を鍵として、デュラス作品における災厄の痕跡へ肉薄し、シャールの詩作のうちに不朽の希望を探る。フーコー、アガンベン、ディディ゠ユベルマンとともに、フランス文学に刻まれた生政治の記憶を浮上させる試み。



目次

序章
第1章 工事現場
第2章 共感とカントの崇高
第3章 別様である空間について
第4章 不分明な地帯
第5章 フーコーの侵犯
第6章 接‐断は力を与える――ルネ・シャールと異端の希望


参考文献

訳者あとがき

著者について
ロバート・ハーヴェイ(Robert Harvey)
1951年、アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。フランス文学研究者、哲学者。ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校名誉教授。マルグリット・デュラスのプレイヤード版全集の編集者の一人として知られ、主な著書に、Witnessness : Beckett, Dante, Levi and the Foundations of Responsibility(Continuum, 2010)、Parmi les gisants : Penser le cimetière(PUF, 2024)などがある。

訳者について
中川真知子(なかがわまちこ)
1982年、東京に生まれる。パリ第3大学博士課程修了。現在、慶應義塾大学准教授。専攻、20世紀フランス文学・思想。主な訳書に、マルク・オジェ『非‐場所――スーパーモダニティの人類学に向けて』(水声社、2017年)、アラン・コルバン『静寂と沈黙の歴史』(共訳、藤原書店、2018年)などがある。

関連書
ユートピア的身体/ヘテロトピア /ミシェル・フーコー 2500円+税
他者のユマニスム/エマニュエル・レヴィナス 2000円+税
異邦人のフィギュール/アブデルケビル・ハティビ 4000円+税
われわれが見るもの、われわれを見つめるもの/ジョルジュ・ディディ゠ユベルマン 4500円+税

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