3月の新刊:韓国現代時調四歌仙集――孫澄鎬・李垙・卞鉉相・鄭熙暻

2025年 3月 3日 コメントは受け付けていません。

韓国現代時調四歌仙集_書影韓国現代時調四歌仙集
孫澄鎬・李垙・卞鉉相・鄭熙暻
安修賢(編・訳・解説)

判型:46判並製
頁数:240頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0858-8 C0098
装幀:齋藤久美子
3月中旬発売!

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いま花開く韓国詩歌
韓国伝統の抒情詩型である「時調」のエッセンスを受け継ぐ4詩人の作品64首を対訳で紹介。現代韓国に生くる人々の魂の響きがわれわれを揺さぶる!


目次

言葉の時間 四人の時調と翻訳の出会いと響き――前書きにかえて 安修賢 

時調文学の豊穣を垣間見る 堀田季何
時調翻訳の美学と可能性――世界文学への歩み 藤本はな

・時調四歌仙作品集
時調四歌仙の扉を開く
詩人(孫澄鎬)/稲束(李垙)/歯磨き(卞鉉相)/吊り橋(鄭熙暻)

孫澄鎬の時調
鍍金時代/猫の爪/水平線/恋の傾き/淡々たる視線について/払い戻せぬ話/お悔やみ/裂け目/木蓮の菩薩/島/器/ふと/突然/月光の椅子/共存

李垙の時調
詩/飛び石/墨/玄関/大工の張さん/梯子/赤き熟柿/椿の花/ハリネズミ/土留めの壁/雨後/じょうろ/ジャンケン/出棺/大雪警報

卞鉉相の時調
正面衝突/藍色の空を見上げる/半月/いいな!/眠気の隠喩/恋/鉄道/クレジットカード論/化石の言葉/電気溶接/俄か雨/流れ星/潭陽/風鈴/家族

鄭熙暻の時調
古びた扇風機/ポスト・イット/昼寝/スプリンクラー/日曜日/クリルオイル/滝/天気予報/木蓮/肘笠雨/星評価/ドライバー/百合/復元 12‐粒子状物質/竹の子

時調ルネサンスと時調の在り方をめぐって 安修賢

時間の翻訳、時調と人文学のコラボ――後書きにかえて 安修賢

編者・詩人について
安修賢(An, Soo hyun)
1964年、大韓民国釜山市に生まれる。釜山カトリック大学人文学研究所学術研究教授・文学博士・文学評論家・文学翻訳家・漢詩人。釜山時調詩人協会副会長・国際時調協会評論翻訳委員長などを務める。主な著書に、『藤原定家の詩学』(以下、すべて韓国で刊行の著書訳題)、『時調翻訳とルネサンス』などがある。

孫澄鎬(Son, Jeung ho)
1956年、大韓民国慶尚北道青松郡に生まれる。釜山時調詩人協会会長。主な著書に、『唾をつけて書く詩』(時調集)、『突然』(短時調集)、『月光の椅子』(現代時調百人選集)などがある。
李垙(Lee, Gwang)
1956年、大韓民国釜山市に生まれる。主な著書に、『声が川を渡る』、『市場の人々』、『風が人のようだ』、『あなた、本物ですか。』(いずれも時調集)などがある。様々なメディアに時調文学関連の記事・作品を連載中。
卞鉉相(Byun, Hyun sang)
1958年、大韓民国慶尚南道居昌郡に生まれる。ナレ時調詩人協会副会長。主な著書に、『冷たい祈祷』、『ぷっつり』(いずれも時調集)などがある。
鄭熙暻(Jeong, Hee kyung)
1966年、大韓民国大邱市に生まれる。主な著書に、『池瑟里』、『光たちの夕暮れ』、『向日葵を置き忘れた』(以上、時調集)、『時調、疎通と共存のために』(時調評論集)などがある。雑誌『時調詩学』、『子供時調の国』の編集長を務める。

関連書
〈殺し〉の短歌史/現代短歌研究会編/2800円+税
映ろひと戯れ/浅沼圭司/2500円+税
マチネ・ポエティク詩集/福永武彦・加藤周一・中村真一郎ほか/4000円+税

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