3月の新刊:冒険者たち――特権的文学のすすめ

2025年 3月 6日 コメントは受け付けていません。

冒険者たち_書影冒険者たち――特権的文学のすすめ
鈴木創士(著)

判型:四六判上製
頁数:208頁
定価:2500円+税
ISBN:ISBN978-4-8010-0861-8 C0095
装幀:宗利淳一
3月上旬発売!

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20世紀文学のマイルストーンを辿る
アルトー、ベケット、ジャベス、室伏鴻ら言語・身体の極限を追求した「冒険者たち」をめぐり、炸裂する24のエッセイ。

神聖なる怪物たち……彼らの墓碑銘は砂漠の果てにある。この書物が書かれなかったとしたら、20世紀は悔恨のままに終わっていたことだろう。(四方田犬彦)



目次

はじめに――転倒と日々 

1 砂漠の日本人 
2 孤独の発見――ポール・オースターとエドモン・ジャベス 
3 少年 
4 ゴダール、ダコール――Godard, d’accord 
5 セリーヌ・ロックンロール 
6 アントナン・アルトーと音楽 
7 母の幻覚 
8 友情 
9 どんな風に?――サミュエル・ベケット 
10 後ろ向きのベケット 
11 里程標――アンドレ・ブルトンを讃える 
12 修羅の春――宮沢賢治 
13 拝火落日――石川淳のことなど 
14 慙服は我にありや――大泉黒石 
15 ジャコメッティ――ジャン・ジュネの頁の余白に 
16 石は何を叫ぶのか――エゴン・シーレ 
17 さっきまで雨が――福山知佐子 
18 病んだ天体――渡辺千尋の銅版画作品のために 
19 我々はそこにいた――EP‐4 反メディア年代記のために 
20 動いてはならない――室伏鴻 
21 外は遠い――上演されなかった室伏鴻「真夜中のニジンスキー」をめぐって 
22 真夏の吸血鬼――裸のラリーズ 水谷孝 
23 裸体――写真家中村趫のために 
24 数学は発狂する 

著者について
鈴木創士(すずきそうし)
作家、フランス文学者、ミュージシャン。著書に、『離人小説集』(幻戯書房、2020年)、『うつせみ』(作品社、2020年)、『芸術破綻論』(月曜社、2022年)、『アンチ・ダンス――無為のコレオグラフィ』(共著、水声社、2024年)、編著に、『アルトー横断 不可能な身体』(月曜社、2023年)、訳書に、エドモン・ジャベス『問いの書』(1988年)、『ユーケルの書』(1991年)、『書物への回帰』(1995年、以上、水声社)、『ランボー全詩集』(2010年)、アルトー『ヘリオガバルスあるいは戴冠せるアナーキスト』(2016年)、『演劇とその分身』(2019年、以上、河出文庫)、『アルトー・ル・モモ』(共訳、月曜社、2022年)、最新CDに森田潤との共作『残酷の音楽』(Disque d’Ailleurs)、『帝国は滅ぶ〜我々は決して働かない』(wind and dine)などがある。

関連書
問いの書/エドモン・ジャベス/3500円+税
ユーケルの書/エドモン・ジャベス/3000円+税
書物への回帰/エドモン・ジャベス/2500円+税

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