5月の新刊:中村真一郎関連書2冊
2012年 4月 27日 コメントは受け付けていません。
戦後文学に大きな足跡を残した作家、
中村真一郎にまつわる書籍を2冊同時に刊行いたします。
『中村真一郎 青春日記』
池内輝雄・傳馬義澄 編翻刻=荒川澄子・安西晋二・石井佑佳・岡崎直也・河合恒・北原泰邦
A5判上製402頁/定価=5000円+税
ISBN 978-4-89176-908-6 C0095 5月11日頃発売予定
彷徨する魂。若き日の読書と交友
のちに《戦後派》の小説家、批評家、詩人として知られることになる著者の筐底に秘められてきた旧制高校時代の膨大な日記の完全翻刻版。
莫大な量の読書ノートにして福永武彦らとの交遊録でもある。
中村真一郎研究のみならず、近現代文学史を考えるうえで第一級資料。
中村真一郎コレクション
既刊好評発売中(いずれも税抜き)
城北綺譚 1800円
日本古典にみる性と愛 2500円
全ての人は過ぎて行く 3000円
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『中村真一郎手帖7』
中村真一郎の会 編A5判並製143頁/定価=1000円+税
ISBN 978-4-89176-910-9 C0091 5月11日頃発売予定
人間中村真一郎をめぐる唯一の個人研究誌、第7号
今号は同時刊行される『中村真一郎 青春日記』(上掲)を特集。
若き日の中村真一郎が綴り続けた「日記」を、
気鋭の研究者たちが読解する。
中村真一郎に親炙した友人・知人による寄稿も併録。
[目次]
丸谷才一「中村真一郎の功績」
鈴木貞美「中村真一郎『青春日記』に寄せて」
安西晋二「習作期の中村真一郎——「向陵時報」掲載作品と創作意識」
岡崎直也「『中村真一郎 青春日記』にみる〈小説の方法〉」
石井佑佳「日記に見る中村真一郎と横光利一」
富士川義之「中村真一郎とヘンリー・ジェイムズ」
井上隆史「『潮騒』と『モスラ』」
〔講演〕
山崎剛太郎「在りし日の我が友 中村真一郎」
〔中村真一郎さんのこと〕
川崎浹「フランスの車旅」
十河清 「先生の思い出」
片岡貞治「中村真一郎先生の想い出」
松岡みどり「中村真一郎先生との思い出」
岩崎信子「中村真一郎さんと「かるいさわいろ」」
〔連載〕
小林宣之「中村真一郎に甦るネルヴァル——女優の問題(一)」
木島佐一「豪徳寺二丁目猫屋敷(6)」
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[中村真一郎の会 第7回総会のお知らせ]
来たる4月28日(土)、中村真一郎の会の第7回総会が開催されます。
一般の方のご来場も大歓迎です。ふるって足をお運びください。
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場所:明治大学駿河台校舎(リバティタワー11階、1116番教室)
入場料:会員=無料、一般1000円
15:30〜 総会
15:45〜 記念講演
▼池内輝雄(近代文学研究)/『中村真一郎 青春日記』について
▼辻井 喬(作家・詩人)/消えた文人の面影
・生前の中村真一郎が出演したNHK-TV(人間大学)を上映(30分)