7月の新刊:『〈フランス〉の誕生』
2012年 7月 18日 コメントは受け付けていません。
〈フランス〉の誕生——16世紀における心性のありかた
高橋 薫A5判上製/576ページ/定価=8000円+税
ISBN 978-4-89176-891-1 C0070 7月25日頃発売予定
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〈フランス〉のひとびとは、なぜ王国の統一をめざしたのか。
統一は、なぜ可能であったのか。
ルネサンス後期のフランスの庶民、王侯貴族、文学者などの心性を、
ロンサール、モンクレチアン、フェビュス、オリヴィエなどの作品をひきつつ
動乱の時代を生きたひとびとの日々を暮し方から考察する。
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目次
はしがき
第1部 アイデンティティの模索
第1章 16世紀フランス短話集に見られる他郷との接触について
第2章 ロンサール・自然・フランス
第2部 王権の発見
第3章 16世紀フランス人文主義悲劇に見られる君主像とその周辺
——ラザール・ド・バイフからアントワーヌ・ド・モンクレチアン
第4章 鹿の軛脚を王に捧げる——儀式とならなかった儀式
第3部 信と不信の間で
第5章 「迷信」妄想
註/結び
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《関連書》
歴史の可能性に向けて——フランス宗教戦争期における歴史記述の問題
高橋薫 8000円+税