9月の新刊:『文体練習』
2012年 9月 21日 コメントは受け付けていません。
文体練習
松島征・河田学・原野葉子・福田裕大訳4/6判上製260頁/定価2200円+税
ISBN978-4-89176-867-6 C0397 9月28日頃発売!
何の変哲もない一つのエピソードを99通りの文体で書く、ただ、それだけ。
クノーの代名詞ともなったロングセラーが、新訳で生まれ変わる!
ウンベルト・エーコが自ら翻訳するほど愛し、イタロ・カルヴィーノは
「それ自体で独自のジャンルを構成する作品」と評し、
ウジェーヌ・イヨネスコがこれと同じ試みをしたいと切望した、クノーの出世作。
「ここには、練習が99個あります。フランス語のさまざまな様式や、
レトリックの文彩や、それにめっぽう文学的なジャンルなどを使いながら、
おなじひとつのささいな出来事がちがったふうに語られてゆくのですが、
当の出来事ときたらほとんど小話の、それも下書き程度のものでしかないのです。
この本には序文もなければ結論もありません。お読みになられた方は、
まだまだもっと違うやつだってぽんぽん思いつかれることでしょう。
ぞんぶんにやってみるといいのです。こころのおもむくままに」——レーモン・クノー
日本ウリポ史上、最大の新シリーズ、第九回配本!