11月の新刊:『人間山岸外史』

2012年 11月 13日 コメントは受け付けていません。

e5b1b1e5b2b8e5a496e58fb246cover2人間山岸外史

池内規行
四六判上製/本文412頁+別丁図版8頁/定価4000円+税
ISBN978-4-89176-924-6 C0095 11月13日頃発売




《山岸外史氏来訪。四面そ歌だね、と私が言うと、
いや、二面そ歌くらいだ、と訂正した。美しく笑っていた。》

——太宰治

太宰治の終生の友にして、天才を謳われた批評家にして詩人。
日本浪曼派から戦後へと、ロマンを求めて彷徨し、
不可能を追求し続けた《最後の無頼派》の決定版評伝。

幻の名著『評伝・山岸外史』に大幅に増補し、
いままで完全に未発表だった貴重な写真や証言を多数収録。




[目次]

第1部 評伝・山岸外史

1. 『煉獄の表情』論
2. 作品をめぐる評価について
3. 青少年時代
4. 文学修行
5. 新進批評家
6. 外史を慕う文学青年たち
7. 戦争前後————リアリズムへの転化
8. 苦悩の時代
9. 晩年————政治と文学


第2部 山岸外史をめぐる人びと

1. 永遠の文学青年————林富士馬先生のこと
2. 太宰治研究に捧げた一生————長篠康一郎さんのこと
3. 純粋孤独の詩人————川添一郎さんのこと
4. 熱血の詩人————櫻岡孝治さんのこと
5. 知性と詩心————山下肇先生のこと

山岸外史年譜/山岸外史著作一覧/参考文献/あとがき

gaishi_b前列右より、太宰治、2人おいて
山岸外史、井伏鱒二、佐藤春夫。
後列右端、亀井勝一郎。
(c)Gaishi Yamagishi
(c)Noriyuki Ikeuchi/Suiseisha

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