12月の新刊:『他火のほうへ』

2012年 12月 13日 コメントは受け付けていません。

e4bb96e781abe381aee381bbe38186e381b8_coverエコクリティシズム・コレクション

他火のほうへ

食と文学のインターフェイス
結城正美
四六判上製272頁/定価2800円+税
ISBN 978-4-89176-935-2 C0095 12月18日頃発売



石牟礼道子 田口ランディ 森崎和江 梨木香歩

——《食》をめぐる4つの対話から

汚染、エコロジーブーム、失われる季節感……。《食》に対する
意識が問われるいま、4人の文学者との対話を通じて、
人間と環境との関係の再考をうながす、新しい文学批評のかたち。

【目次】

はじめに

第1章 石牟礼道子との対話
【インタビュー】人は何を食べてきたのか
【論考】食の汚染をめぐる言説への文学的抵抗――『苦海浄土』とポスト水俣文学

第2章 田口ランディとの対話
【インタビュー】食べてつながりの世界に近づく
【論考】憧憬と抵抗――汚染と食をめぐる文学実践

第3章 森崎和江との対話

【インタビュー】共食の論理
【論考】近代へのディアスポラ的介入――共食の世界

第4章 梨木香歩との対話
【インタビュー】境域の食風景
【論考】食をめぐる手仕事の世界――ハイブリッドで呪術的な食卓

註/引用・参考文献/索引/謝辞



【エコクリティシズム・コレクション】既刊好評発売中! *価格税抜き
ピンチョンの動物園 波戸岡景太 2800円
〈故郷〉のトポロジー 喜納育江 2500円
動物とは「誰」か? 波戸岡景太 2200円

水の音の記憶 結城正美 3000円

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