2月の新刊:『モスクワ芸術座の人々——去りゆくソヴィエト時代』
2013年 2月 20日 コメントは受け付けていません。
モスクワ芸術座の人々——去りゆくソヴィエト時代
アナトーリー・スメリャンスキー /木村妙子 訳四六版上製/344ページ/3500円+税
ISBN 978-4-89176-934-5 C 0074 2月25日頃発売予定
〈ソヴィエト文明〉を飾る演劇人たちの内幕!
現代演劇をリードしたソヴィエトの演出家たち
——エフレーモフ、エフロス……
60〜70年代に輝きを放ち、社会を揺るがす震源地となったソヴィエト演劇。百年の歴史をもつモスクワ芸術座と関わりつつ、権力と闘いながら自由な表現を求めて時代に対抗した演劇人たちの姿をとおして、忘れられた〈ソヴィエト文明〉を検証する。
《演劇のメカニズムはすばらしく頑丈にできている。潜水艦のように、船室ひとつが水浸しになったって、別の船室ではまだまだ息ができる。イデオロギーがあらゆる部屋の仕切りを破壊しようとしたってそうはいかない。笑いのある地下室が、いつも万一のために備えてある。》(本文より)