10月の新刊:『別れ』

2013年 10月 11日 コメントは受け付けていません。

別れ=書影別 れ

フアン・カルロス・オネッティ/寺尾隆吉訳
装幀=宗利淳一デザイン

四六判上製/168163頁/定価=2000円+税
978-4-89176-953-6 C0397 10月11日頃発売予定

 

〈フィクションのエル・ドラード〉 第4回配本はウルグアイの作家フアン・カルロス・オネッティの『別れ』(「この恐ろしい地獄」「失われた花嫁」の傑作短編を含む)をお届けします。


オネッティは書くという魔法によって、挫折を勝利に変えた。(マリオ・バルガス・ジョサ)

田舎町のホテルにひとりの男がやってきた。無愛想な人柄……若い娘との待ち合わせ……妻子の来訪…… 町人たちは噂し、疑り深い語り手は男の背景にひとつの物語を紡いでいくのだが……
語り手の視点から言葉巧みに読み手を作品世界へと誘い、作者自らこの作品を偏愛した秀逸な中編。

表題作のほか、モンテビデオで起きた実話を憎愛と復讐の物語へと変貌させた「この恐ろしい地獄」。婚礼というオブセッションに取り憑かれた狂女を幻想的に描いた「失われた花嫁」の傑作短編を収録。

 

〈フィクションのエル・ドラード〉
世界文学に依然として強烈なインパクトを放ち続けるラテンアメリカ文学。いまだ紹介されていない才能ある作家たちや評価の定まった巨匠たちの、とりわけ想像力に富む小説(フィクション)を中心に厳選し、文学シーンの最前線をお届けするシリーズです。

 既刊好評発売中 (価格税別)

セルヒオ・ラミレス『ただ影だけ』……2,800円

フアン・ホセ・サエール『孤児』……2,200円

ホセ・ドノソ『境界なき土地』……2,000円

 

Comments are closed.