6月の新刊:『チュチュ 世紀末風俗奇譚』

2014年 7月 30日 コメントは受け付けていません。

見本tutu題箋チュチュ 世紀末風俗奇譚

プランセス・サッフォー

野呂康+安井亜希子訳

 

四六判並製函入/288頁/定価=3500円+税

978-4-8010-0007-0 C0097 好評頃発売中!

装幀=齋藤久美子

 

知られざる19世紀最大の奇書

世紀末のパリを舞台に俗悪ブルジョワの主人公モーリ・ド・ノワロフが繰り広げる、キッチュで奇矯な行動の数々。奇想天外にして荒唐無稽な想像世界が現出する。エログロ、近親相姦、フリークス、腐猫の宴、糞尿譚、罵詈雑言がいたるところ鏤められた露悪趣味の極北。知られざる傑作、珍書中の珍書を本邦初紹介。

【著者】
プランセス・サッフォー(Princesse Sapho) 著者名も偽名と思われ、さまざまな説が存在する。詳細は不明。

【訳者】
野呂康(のろやすし) 1970年、東京都に生まれる。東京都立大学大学院人文科学研究科仏文専攻博士課程単位取得退学。文学博士。現在、岡山大学言語教育センター准教授。主な著書に、『古典資料センター所蔵「マザリナード」の現在』(一橋大学社会科学古典資料センター、2010年)、主な訳書に、ガブリエル・ヴィットコップ『ネクロフィリア』(共訳、国書刊行会、2009年)、クリスチアン・ジュオー『マザリナード 言葉のフロンド』(共訳、水声社、2012年)などがある。

安井亜希子(やすいあきこ) 1974年、新潟県に生まれる。東京都立大学大学院人文科学研究科仏文専攻修士課程修了。フランス語産業翻訳者。主な訳書に、ガブリエル・ヴィットコップ『ネクロフィリア』(共訳、国書刊行会、2009年)、フランソワ=ベルナール・ユイグ『DNAと犯罪捜査――各国の現状とデータベースの発展』(白水社、2011年)がある。

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