5月の新刊:《水声文庫》『戦後文学の旗手 中村真一郎』
2014年 7月 30日 コメントは受け付けていません。
戦後文学の旗手 中村真一郎――『死の影の下に』五部作をめぐって
鈴木貞美
四六判上製/200頁/定価=2500円+税
ISBN978-4-8010-0040-7 C0095 好評発売中
装幀=宗利淳一
実験的構成の小説により戦後の日本文学を力強く領導した中村真一郎の作品群には戦前・戦中期の歴史が深く刻まれていた。
初期五部作(《死の影の下に》)のテクストと作家をめぐる文芸・文化の状況とを自在に往還しながら、中村真一郎文学の淵源に迫る。
【目次】
序 戦後文学の旗手、中村真一郎
『死の影の下に』
『シオンの娘等』
『愛神と死神と』
『魂の夜の中を』
『長い旅の終り』
注/登場人物一覧/年表/あとがき
【著者】
鈴木貞美(すずきさだみ) 1947年、山口県生まれ。東京大学卒業。博士(学術)。国際日本文化研究センター名誉教授(日本文芸・文化)。専攻、日本近現代における文芸・思想・文化。主な著書に、『日本の「文学」概念』(作品社、1998年)、『日本の文化ナショナリズム』(平凡社、2005年)、『わび・さび・幽玄』(共編著、水声社、2006年)、『生命観の探究』(作品社、2007年)、『「日本文学」の成立』(作品社、2009年)、『自由の壁』(集英社、2014年)などがある。
【鈴木貞美の本】
『わび・さび・幽玄』 鈴木貞美・岩井茂樹編 6000円+税
【中村真一郎の本】
小説構想への試み 2800円+税
続・小説構想への試み 4000円+税
中村真一郎 青春日記 池内輝雄・傳馬義澄編 5000円+税
城北綺譚 解説=菅野昭正 1800円+税
日本古典にみる性と愛 解説=沓掛良彦 2500円+税
全ての人は過ぎて行く 解説=飯島耕一 3000円+税
【中村真一郎手帖】
*各界の論者による評論やエッセイなどを収める、中村真一郎研究の最前線
*①号〜⑨号まで刊(毎年5月刊)
*定価1000円+税(⑧のみ1500円+税)