4月の新刊:『山高帽と黒いオーバーの背』
2014年 7月 30日 コメントは受け付けていません。
山高帽と黒いオーバーの背
近藤耕人
四六判上製/232頁/定価=2500円+税
ISBN978-4-8010-0025-4 C0093 好評発売中
装幀=伊勢功治
モンマルトルのユトリロ、セーヌ河岸の意識の流れ、ペール・ラシェーズのバルザック、モンジュの『裸の島』、パレ・ロワイヤルのマグリット、地下鉄の女。
みずからのことを決して語ろうとはしない〈わたし〉が、パリをさまよう中で見た光景、出会った人、通り過ぎていった空間と時間……。
現実とフィクションのはざまを往還する珠玉の短編小説集。
【目次】
ダブリンの黒い水溜り
骸骨寺の墓石
山高帽と黒いオーバーの背
世界で会った人びと
あとがき
【著者】
近藤耕人(こんどうこうじん) 1933年、東京に生まれる。東京大学英文科卒。戯曲に『風』(1962年、第一回文芸賞戯曲部門佳作入選)、主な著書に、『映像と言語』(紀伊國屋書店、1965年)、『見ることと語ること』(青土社、1988年)、『アイルランド幻想紀行』(彩流社、1999年)、『ドン・キホーテの写真』(未来社、2002年)、『石の中から聞こえる声』(水声社、2007年)、『ミメーシスを越えて』(水声社、2008年)、『目の人』(彩流社、2012年)、主な訳書に、スーザン・ソンタグ『写真論』(晶文社、1979年)、ジェイムズ・ジョイス『さまよえる人たち』(彩流社、1991年)などがある。
【近藤耕人の本】[価格税別]
石の中から聞こえる声 2500円
ミメーシスを越えて――ヨーロッパ文学における身体と言語 4000円