3月の新刊:《水声文庫》『贈与としての美術』
2014年 7月 30日 コメントは受け付けていません。
贈与としての美術
白川昌生
46判上製/224頁/定価2500円+税
978−4−8010−0036−0 C0070 好評発売中
装幀=宗利淳一
「市場」とともにうまれ、ともに成長し、いまや商品として貨幣と交換されるものとして流通している美術作品が、美術作品と認められる判断基準は何なのか。芸術作品、芸術活動においてはいわゆる「名品」、「有名なもの」だけが価値をもつのか。またその価値はどのように形成されるのか。
美術作品が商品であるとともに贈与でもあることを、未開社会のクラ交換、モースの「贈与論」、シュタイナーの経済理論等によりながら解き明かし、現在の腐朽した美術、美術界のあり方を根底から問い直す。
【著者】
白川昌生(しらかわよしお) 1948年北九州市戸畑にうまれる。国立デュッセルドルフ美術大学卒業(マイスター)。美術作家。群馬県立女子大学、前橋工科大学等講師。主な著書には『日本のダダ1920-1970』『美術、市場、地域通貨をめぐって』『美術館・動物園・精神科施設』『西洋美術史を解体する』などがある。
【白川昌生の本】
西洋美術史を解体する 1800円+税
美術館・動物園・精神科施設 2800円+税
美術・記憶・生 2500円+税
美術、市場、地域通貨をめぐって 2800円+税
白川昌生 ダダ、ダダ、ダ 2500円+税
美術・マイノリティ・実践 2500円+税
日本のダダ 1920-1970(編著) 3800円+税
フィールド・キャラバン計画へ(共著) 2500円+税
村山知義とクルト・シュヴィッタース(共著) 2500円+税