3月の新刊:『疎外と反逆』
2014年 7月 30日 コメントは受け付けていません。
疎外と叛逆 ガルシア・マルケスとバルガス・ジョサの対話
G・ガルシア・マルケス/M・バルガス・ジョサ
寺尾隆吉訳
四六判上製/176頁/定価=1800円+税
978-4-8010-0023-0 C0098 好評発売中
ラテンアメリカ小説のふたりの稀代の語り部が、自作の秘密を明かす。(鼓直)
厳密な理論派で文学への熱い情熱を隠さないM・バルガス・ジョサと、辛辣な知性から諧謔的ユーモアを繰り出すG・ガルシア・マルケス、現代ラテンアメリカ作家の頂点2人による若かりし頃の貴重な対談。
バルガス・ジョサによるガルシア・マルケス論の白眉「アラカタカからマコンドへ」、文学への誠実な態度が垣間見える「バルガス・ジョサへのインタビュー」を収録。
【目次】
ガルシア・マルケスとバルガス・ジョサの対話/アラカタカからマコンドへ/M・バルガス・ジョサへのインタビュー/訳者あとがき
【著者】
ガブリエル・ガルシア・マルケス(Gabriel García Márquez) 1927年、コロンビアのアラカタカ生まれ。小説家。代表作『百年の孤独』(1967年)が空前のベストセラーとなり、「ラテンアメリカ文学のブーム」を盛り上げる。その後メキシコやスペインに住みながら創作を続け、『族長の秋』(1975年)、『コレラの時代の愛』(1985年)といった長編のほか、『十二の遍歴の物語』(1992年)のような短編集や、自叙伝『生きて、語り伝える』(2003年)などを残している。1982年にノーベル文学賞を受賞。
マリオ・バルガス・ジョサ(Mario Vargas Llosa) 1936年、ペルーのアレキパ生まれ。長編小説『都会と犬ども』(1963年)によりビブリオテカ・ブレベ賞を受賞して「ラテンアメリカ文学のブーム」の花形となった後、『緑の家』(1966年)、『ラ・カテドラルでの対話』(1969年)、『世界終末戦争』(1981年)、『チボの狂宴』(2000年)といった長編や、文学評論集『嘘から出たまこと』(1990年)、回想録『水を得た魚』(1993年)など、現在まで多数の作品を残している。1994年にセルバンテス賞、2010年にノーベル文学賞を受賞。
【訳者】
寺尾隆吉(てらおりゅうきち) 1971年、愛知県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、フェリス女学院大学国際交流学部准教授。専攻、現代ラテンアメリカ文学。主な著書には、『魔術的リアリズム――20世紀のラテンアメリカ小説』(水声社、2012年)、主な訳書には、フリオ・コルタサル『対岸』(水声社、2014年)など多数ある。
【関連書】
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【フィクションのエル・ドラード】
ただ影だけ セルヒオ・ラミレス 2800円
孤児 フアン・ホセ・サエール 2200円
境界なき土地 ホセ・ドノソ 2000円
別れ フアン・カルロス・オネッティ 2000円
対岸 フリオ・コルタサル 2000円
【ガルシア・マルケスの作品】
ある遭難者の物語 1500円