1月の新刊:『北アイルランドのインターフェイス』

2014年 7月 30日 コメントは受け付けていません。

北アイルジャケ入稿new2北アイルランドのインターフェイス

佐藤亨 写真・文

A5判上製/144頁/定価2500円+税

978−4−8010−009−4 C0031 好評発売中

装幀=齋藤久美子

北アイルランドの首都ベルファスト。プロテスタント系住民とカトリック系住民の住む地域の境界、いわゆる「インターフェイス」といわれる場所は公園であったり、ときに道路、交差点などであったりするのだが、その対立の場であり交流の場ともなっている「インターフェイス」の両義性をとおして北アイルランド紛争の現状を考察する。2011年から1年間、当地に滞在した著者が、合意、和平をめざす地元の人々との交流から、その社会・歴史・文化を多数の写真で読み解く。
【目次】
一枚の写真から――序にかえて 第1章 分断社会(1)南北アイルランド(2)武装組織の現在(3)二項対立 第2章 インターフェイス(1)「インターフェイス」とは(2)インターフェイスの成立(3)インターフェイスの特徴 アイデンティティ/オレンジ・マーチ/コミュニティの表象(4)ベルファストとピース・ウオール 第3章 ケース・スタディ (1)アードイン(2)ショート・ストランド(3)タイガーズ・ベイとニューイントン(4)アレキサンダー・パーク 終章 増えつづけるインターフェイス(1)和平プロセス(2)追いつめられるプロテスタント(3)プロテスタント系労働者のアイデンティティ危機(4)対話に向けて 主要引用文献 地図 あとがき
【著者】
佐藤亨(さとうとおる) 1958年、一関市にうまれる。青山学院大学大学院文化研究科博士後期課程満期退学。現在、青山学院大学教授。専攻、アイルランド地域・文化研究。主な著訳書に『異邦人のふるさと「アイルランド」――国境を超えて』(新評論、2005年)、『北アイルランドとミューラル』(水声社、2011年)、『ギリシャ劇と能の再生』(共編著、水声社、2009年)、シェイマス・ディーン『アイルランド文学小史』(共訳、国文社、2011年)等がある。

【佐藤亨の本】
北アイルランドとミューラル 2500円+税
ギリシャ劇と能の再生 4000円+税

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