E・ブロッホ『ナチズム』書評
2009年 5月 27日 No Comments »
エルンスト・ブロッホ著/池田浩士・藤原辰史・本庄史明訳
『ナチズム——地獄と神々の黄昏』
A5判上製424頁/4,500円+税 絶賛発売中
ISBN 978-4-89176-685-6 C0010
正面の敵、ナチス。
ナチズム・ファシズムはいかにして批判可能なのか?
「もはや意識されていないもの」と「まだ意識されていないもの」を
キーワードに、ヒトラー政権下の日常を同時代の現場から批判し、瞞着者たちの暴力と野蛮を
あばきだした稀有な《思想的実戦》。名著『この時代の遺産』に続く、ブロッホの1930年代論集、
本邦初訳。
書評:
読売新聞(09年1月13日付朝刊)書評欄(評者=片山杜秀氏)
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20090113bk06.htm
『インパクション』 168号 (評者=平井玄氏)
http://www.jca.apc.org/~impact/magazine/impaction.html
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好評発売中
エルンスト・ブロッホ著/池田浩士訳
『この時代の遺産』
A5判上製688頁/定価=7000円+税
ISBN978-4-89176-684-9 C0010
なぜファシズムが勝利するのか?
サラリーマン文化、通俗読物、表現主義、ベンヤミン、
オカルト、ヴァーグナー、ニーチェ、そして映画……。
“ 黄金の1920年代 ” に民衆を陶酔させたサブカルチャーをモンタージュし、
ナチス政権前夜の危機の瞬間=空洞をとらえた《思想的実験》。
旧版の訳文を全面的に再検討し、大幅に註を増補した決定版、待望の刊行。