7月の新刊:『リノット』

2014年 8月 21日 コメントは受け付けていません。

見本リノットジャケ
リノット――少女時代の日記 1914−1920

アナイス・ニン/杉崎和子訳
四六判上製/252頁/定価=2500円+税
978−4−8010−0048−3 C0098 好評発売中
装幀=齊藤久美子
〈神様、お願いします。……どうか作家にしてください。……処女作ではなく20冊目の本を書いている作家にしてください。〉

のちにヘンリー・ミラーらと愛の遍歴をかさね世界的に性愛の作家として知られることになる女性の11歳から17歳までの日記。離婚した父母への思い、多彩な読書歴、初恋、そして小説家になりたいという強い意志を繊細な観察眼と豊かな感性でいきいきと描く。

【著者】

アナイス・ニン(Anais Ninn) 1903年、パリに生まれ、1977年、ロスアンジェルスに没した。9歳のとき両親が離婚し、11歳で母、二人の弟とアメリカに渡り、日記を書き始める。その後ヘンリー・ミラーとの交遊を含む60年におよぶ膨大な日記の出版で注目を浴びる。おもな作品に『近親相姦の家』『インセスト』『ヘンリー&ジューン』『人工の冬』などがある。

【訳者】
杉崎和子(すぎさきかずこ) 横浜市に生まれる。ホイッティアー大学BA、MA、オクシデンタル大学Ph D。 カリフォルニア州立大学講師、桜美林大学・名城大学・岐阜聖徳学園大学の教授を歴任。岐阜聖徳学園大学名誉教授。アナイス・ニン・トラスト理事、ハンティントン図書館研究員。主な著書に、『カリフォルニアを目指せ―—幌馬車隊3200キロの旅』(彩流社)、主な訳書に、ニン『インセスト』(彩流社)、ニン『ヘンリー&ジューン』(角川書店)、ニン『リトル・バード』などがある。

【アナイス・ニンの本】
人工の冬 矢口裕子訳 2800円+税
ミノタウロスの誘惑 大野朝子訳 2500円+税

【関連書】
この世で一番幸せな男 M・V・ディアボーン 室岡博訳 4500円+税
回想するヘンリー・ミラー トウィンカ・スィーボード 本田康典+小林美智代+泉沢みゆき訳 2000円+税
ヘンリー・ミラー・コレクション 編集=飛田茂雄+本田康典+松田憲次郎
第1期 全10巻(完結)………セット定価 34100円+税
第2期 全6巻(刊行中)………⑪巻「母」3000円+税/⑭巻「友だちの本」4000円+税

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