8月の新刊:『シュタイナーが協会と自由大学に託したこと』

2014年 8月 21日 コメントは受け付けていません。

シュタイナーが協会と自由大学に託したこと_書影シュタイナーが協会と自由大学に託したこと
ルドルフ・シュタイナー/入間カイ訳
四六判上製/287頁/定価=3500円+税
978−4−8010−0055−1 C0014 好評発売中
装幀=齊藤久美子

 

〈もし世界を真に洞察したければ、汝自身の魂の深みをのぞきこむがよい。〉

1923年のいわゆる「クリスマス会議」でシュタイナーは、いままでのアントロポゾフィー協会を「普遍アントロポゾフィー協会」に発展させて再出発するにあたり、「私たちの課題は、考えられる限り深い秘教性と、もっとも広い公共性をひとつにつなぐこと」だ、と述べた。本書の第一部は、協会のあり方をめぐって、「協会員への手紙」と題して、ゲーテアヌムの「協会員のための通信」に毎週掲載されたものであり、第二部の「精神科学自由大学について」では、アントロポゾフィーそのものを深め、育成してゆくために、自由大学とそこへ入会しようとする人々にシュタイナーが託した思いが講演と文章によって語られている。また、本書に関連した「アントロポゾフィー指導原理」の1から78までをも収録した。

【目次】
第一部 協会員への手紙
1923年クリスマス会議による普遍アントロポゾフィー協会の形成/普遍アントロポゾフィー協会の理事会/アントロポゾフィー運動のあゆみと協会の課題/協会の、アントロポゾフィーに対する正しい関係/アントロポゾフィーにおける協会員の集い/会員の協会への関わり方/アントロポゾフィーの指導原理/認識への努力と自己教育への意志/協会内の活動/協会における活動/個々人によるアントロポゾフィーの真実の形成/アントロポゾフィーの真実の伝え方/アントロポゾフィーの「教え」について/支部の集いの形成について/人間の「形象」としての本性/支部の集いの中に存在すべき「気分」について/支部の集まりに必要な「気分」——追記/クリスマス会議の働きに関する追記/霊性の理解と運命の体験について/指導原理をいかに用いるか
第二部 精神科学自由大学について
アントロポゾフィー協会の有機的生成過程とその未来の課題/アントロポゾフィー協会の体制における精神科学自由大学、その各部門への文節化/自由大学第一学級への受け入れ条件/精神科学自由大学/精神科学自由大学青年部門について/プラハにおける一連のアントロポゾフィーの催しについて/シュトゥットガルトにおけるヴァルドルフ学校教育会議
付録 アントロポゾフィー指導原理
訳者あとがき

【著者】
ルドルフ・シュタイナー(Rudolf Steiner) 1861年、クラリエヴェック(現クロアチア領)に生まれ、1925年、ドルナッハ(スイス)に没した。ゲーテの自然科学研究、評論活動で知られ、ブラバツキーの神智学協会に参加、のちに独自の人智学(アントロポゾフィー)協会を設立し、神秘学のみならず、教育、建築、医学、農業などの分野にも大きな業績を残した。主な著書には、『自由の哲学』、『神智学』、『神秘学概論』(ともに筑摩書房、他)、『霊界の境域』、『医学は霊学から何を得ることができるか』(ともに水声社)などがある。
【訳者】
入間カイ(いるまかい) 1963年、鎌倉市に生まれる。現在、那須内海学園那須みふじ幼稚園理事長・園長。一般社団法人日本シュタイナー幼児教育協会〔http://jaswece.org/〕代表理事。ゲーテアヌム医学セクション外部研究員。主な著・訳書に『三月うさぎのティータイム』(南方新社)、『これからのシュタイナー幼児教育』(春秋社)、『小児科診察室』(グレックラー/ゲーベル共著、水声社)などがある。

【シュタイナーの本】
輪廻転生とカルマ 西川隆範訳 2500円+税
人智学指導原則 西川隆範訳 2500円+税
霊視と霊聴 西川隆範訳 2000円+税
医学は霊学から何を得る事ができるか 中村正明訳 1500円+税

【入間カイの本】
アントロポゾフィー協会の進化について パウル・マッカイ  2500円+税
乳幼児のためのシュタイナー保育 バーナデット・ライチェル 2500円+税
シュタイナー教育基本指針Ⅰ ライナー・パツラフ、クラウディア・マッキーン他 2500円+税

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