10月の新刊:『気配、その美』

2014年 10月 22日 コメントは受け付けていません。

kehai_cover2-1『気配、その美』

著者=千種さつき
A5判並製/224頁/定価=2800円+税
ISBN 978-4-8010-0071-1 C0076 好評発売中!

Creativity of Tea, Now!

ニューヨーク、パリ、ローマ、東京…… 世界各地で友情の〈花〉が開く。Tea-activist SATSUKI のピュアな魂が放つ〈美〉の茶会のすべて。
《茶会の日が決まると、そこへ向けて一気に集中力が増す。頭の中にいろんな実験道具が並べられ、使い方を調べ、調合し、その日を待つ。釜、茶碗、水差などの茶道具、軸、花などの取り合わせをはじめ、季節に合わせた、抹茶。それを引き立てる水、茶会を象徴する菓子、かすかな匂い、人の動作、時には空気を揺らす音、それが闊達な作用をそれぞれに及ぼす時、茶会に場の神が降りてくる。と、それは美の気配が立ち上がる瞬間なのである。》(「まえがき」より)

【目次】
まえがき

《時》をくみあげる茶会
一、 湧き上がる湯……ニューヨーク「温泉茶会」
二、 平安朝の茶会を夢見て……五島美術館「墨林茶会」
三、 中秋の月の光にアフリカの精霊が……東京日仏学院「ワフリカ茶会」
四、 宙点前と「地獄の首都」……セゾン現代美術館「遭遇の茶会」
五、 危機のなかの春……ローマ市主催「3.11義援金募集茶会」
六、 立ち上がる肉体……セゾン現代美術館「青の茶会」
七、 言葉そして鏡……放心庵「坂部先生を送る茶会」

茶会へいざなう《物》

スーツケース……道具は海を越えていく
袖……長いたもとにひそむ謎
足袋……野生を隠す足元の白
菓子……甘い魔力を引きよせる
茶箱……脱皮する茶道具

座談会――晩秋の軽井沢で〈茶〉を語る

跋――「気配の美」 小林康夫

謝辞

【著者】
千種さつき(ちぐささつき)  1953年、福岡県に生まれる。お茶の水女子大学卒業。お茶は、裏千家、櫻井宗養・宗幸先生に師事。お茶の伝統の中にひそむ「気配の美」を求めて、世界各地で実験的な茶会を開催している。

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