10月の新刊:『オペラのメデイア』

2014年 12月 29日 コメントは受け付けていません。

coverオペラのメデイア

著者=梅野りんこ
5判上製/312頁/定価=4500円+税
978-4-8010-0056-8 C 0073 好評発売中!
装幀=川崎三木男+関和美

魔女メデイアとは何者か?

ルイ14世の威光を称えるべく,17世紀に誕生したフランス・オペラ。そこに幾度となく登場する魔女メデイアは,父を裏切り,子を殺し,夫を懲罰し続ける……近代ヨーロッパに底流するミソジニー(女性嫌悪)の一端を,オペラの台本を通して浮き彫りにする。


【目次】

序章 研究の背景
第1章 オペラの歴史と絶対王政
第2章 オペラ『テゼ』
第3章 オペラ『メデ』
第4章 オペラ『ジャゾンまたは金羊毛』
第5章 オペラ『メデとジャゾン』
第6章 比較と考察
終章 メデ表象の意味

【著者】
梅野りんこ(うめのりんこ)  1947年,福岡県に生まれる。1971年,東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。2012年,横浜国立大学環境情報学府博士課程後期修了。学術博士。元横浜市会議員(1995‐2003年)。専攻,オペラ史,ジェンダー史,近代ヨーロッパ史。主な論文に「17世紀フランス・オペラとその社会――リュリの”テゼ”とシャルパンティエの”メデ”から見た近代ヨーロッパ」(『技術マネジメント研究』第8号,2009年)、訳書に,J・ピルチャー,I・ウィラハン『キーコンセプト ジェンダー・スタディーズ』(共訳,新曜社,2009年)などがある。

【関連書】
オペラティック ミシェル・レリス/大原宣久・三枝大修訳 3000

Comments are closed.