10月の新刊: 《小島信夫短篇集成》⑧『暮坂/こよなく愛した』

2014年 12月 29日 コメントは受け付けていません。

kozima8小島信夫短篇集成⑧
暮坂/こよなく愛した


編集委員=千石英世・中村邦生
編集協力=柿谷浩一
解説=千野帽子
月報=岡田啓・千葉一幹・生野毅
A5判上製/608頁/定価8000円+税 好評発売中!

ISBN978-4-8010-0068-1 C0393

装幀=西山孝司
 

ここにあるのは、つんと済ました壺のような(ふりをした)小説ではない。これを読むと、小説というものが読者から自律した作品であるとはかぎらないということ、そして小説というものが読者に向けて、読者の目を見て、読者にも自分の目を見せて、堂々と発せられた言葉でありうるということがわかる。小説はコミュニケーションなのだ。なんて自由なんだ。(千野帽子「解説」より)

 

小島信夫のすべての短篇小説を網羅するシリーズ、第1回配本(1巻・8巻同時配本)。
家族とは、信仰とは、記憶とは、そして〈書くこと〉とは何なのか……?
大正、昭和、平成を生きた小説家の最晩年、創作と現実のあわいを揺蕩いながら綴られた、文学の新しい地平を指し示す異色の短篇群。
単行本未収録であった「ニンゲンの顔」「出雲の神々」「KK氏の手ぶり」「庭の紅葉」をふくむ27篇を収める(19902004)。
*内容見本呈。ご請求ください。
 

目次
 

それはハッピーなことですわ
羽衣
殺祖
ニンゲンの顔
自娯
鴛鴦
蓬萊
出雲の神々
聖骨
暮坂
天南星
路上
野晒
その一週間
「厳島詣」
K・K氏の手ぶり
備前兼光

こよなく愛した
養老
庭の紅葉
ある話
すべて倒れんとする者
青ミドロ
ラヴ・レター
記憶
小さな講演のあと
 

解題 柿谷浩一
文学と〈うさんくさい〉ものとの間で 千野帽子
 

 

【第1回同時配本】
①小銃/馬 解説=千石英世 8000円+税

【次回配本】
②アメリカン・スクール/無限後退 解説=芳川泰久 8000円+税
 

【小島信夫の本】
《小島信夫批評集成》
①現代文学の進退 解説=中村邦生 8000円+税
②変幻自在の人間 解説=都甲幸治 10000円+税
③私の作家評伝(全) 解説=千石英世 7000円+税
④私の作家遍歴Ⅰ 解説=保坂和志 6000円+税
⑤私の作家遍歴Ⅱ 解説=宇野邦一 6000円+税
⑥私の作家遍歴Ⅲ 解説=阿部公彦 6000円+税
⑦そんなに沢山のトランクを 解説=堀江敏幸 9000円+税
⑧漱石を読む 解説=千野帽子 8000円+税

小説の楽しみ 1500円+税
書簡文学論 1800円+税
演劇の一場面 2000円+税

未完の小島信夫 中村邦生+千石英世 2500円+税
小島信夫の読んだ本 小島信夫文庫蔵書目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
小島信夫の書き込み本を読む 小島信夫文庫関係資料目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
水声通信②/小島信夫を再読する 1000円+税
 

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